素材・建設向けDX事業のMill-Box株式会社が2026年11月1日に営業開始
Mill-Box株式会社は、2026年11月1日より営業を開始した。同社はミルシート電子管理システム「Mill-Box」や在庫・仕入の意思決定支援サービス「M-Stock」の開発・提供、およびDXコンサルティングサービスを担う事業会社として2026年8月1日に設立された。専門の事業会社として三菱商事株式会社より両事業を引き継ぎ、素材産業および建設産業向けの支援を展開していくとしている。
事業承継と営業開始の背景
鉄鋼・建設業界では、人手不足やサプライチェーンの多層化・複雑化、グリーントランスフォーメーション(GX)への対応といった構造的な課題に直面している。加えて、紙や手作業を前提とした業務や企業間の情報の分断が残っており、生産性の向上やデータ活用を妨げる要因となっている。
こうした課題を解決するため、「Mill-Box」および「M-Stock」は2023年に誕生した。サービス開始以来のご利用企業数は500社を超え、これまで解約に至ったケースはないという。「Mill-Box」はすでに20社以上の電炉メーカーに採用されているほか、商社や鋼材流通各社への導入も進み、ゼネコンは40社、270を超える建設現場で利用されている。利用企業や現場の拡大を受け、より安定的かつ継続的にサービスを提供するため、同社が三菱商事株式会社より事業を引き継ぎ営業を開始した。
営業開始後の主な取り組み
営業開始後の取り組みとして、同社は体制強化や機能拡充などを進める方針だ。開発、カスタマーサポート、マーケティングなどの各分野で専門人材を拡充し、開発スピードの向上とサポート品質の充実を図る。
また、ミルシートの電子受け渡しに加え、データやAIを活用した業務効率化機能を拡充するとともに、サプライチェーン上のデータを安全かつトレース可能な形で受け渡しできる仕組みの強化などを進めるとしている。さらに、サービスの提供にとどまらず、素材産業や建設産業におけるAI活用を含めたDX戦略の構築から実行までを支援する業界特化型コンサルティングサービスも提供していく。
展開する2つのサービス
「Mill-Box(ミルボックス)」は、鉄鋼メーカーから商社、特約店、加工会社、ファブリケーター、ゼネコンに至るまで、鉄鋼流通のサプライチェーン全体におけるミルシート(鋼材品質証明書)の受け渡しを電子化するサプライチェーンデータ連携基盤である。ビジネスモデル特許(第7439334号)を取得しており、取引先への自動開示や検索・保管、各種管理書類の作成までをクラウド上で完結させ、OCRやデータ連携により入力ミスや手作業の削減を図る。
「M-Stock(エムストック)」は、商社・問屋・加工業者などの在庫・仕入業務に関わるデータを集約し、AIや統計理論を活用して在庫や仕入の判断を支援するクラウドサービスである。基幹システムやExcel、案件情報などに散在するデータを整理し、需要動向や過剰在庫・欠品リスク、推奨発注量を可視化する。条鋼・鋼管・薄板、普通鋼・特殊鋼・ステンレス・非鉄など、幅広い品種や素材に対応している。
会社概要
- 会社名:Mill-Box株式会社
- 代表者:代表取締役社長 荒木 隆之介
- 所在地:東京都千代田区内幸町2丁目1-6 日比谷パークフロント19F
- 設立:2026年8月1日
- 資本金:10億円
- 事業内容:素材産業・建設産業向けデジタルサービス事業およびコンサルティング事業
- 株主:三菱商事株式会社、株式会社ライズ・コンサルティング・グループ
- WEBサイト:https://corp.mill-box.com/
本記事はMill-Box株式会社の発表をもとに作成。
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