こまつ座が井上ひさし作兄おとうとを2026年10月から東京と大阪で上演へ
劇団のこまつ座は、第161回公演として井上ひさし作の評伝劇『兄おとうと』を2026年10月から11月にかけて東京と大阪で上演する。民本主義を唱えた兄・吉野作造と、官僚として商工大臣まで務めた弟・吉野信次の対立を描いた音楽劇スタイルの作品で、今回で5度目の上演となる。キャスト陣を刷新し、演出は初演から手掛ける鵜山仁が務める。


作品の背景とあらすじ


本作は、大正デモクラシーを代表する政治学者である兄の吉野作造と、農商務省の官僚から商工大臣を務めた弟の吉野信次という、立場も信条も正反対の兄弟を描いた評伝劇である。二組の兄弟姉妹が二組の夫婦となった家族関係を軸に、言論の自由のために闘う作造と国家のために働く信次の対立、夫たちの関係を取り持とうとする妻たちの姿、さらに作造の暗殺を狙う男や説教強盗などを巻き込んだ騒動が、歌と踊りを交えて描かれる。




2003年の初演では、演出の鵜山仁が読売演劇大賞最優秀演出家賞を受賞するなど高い評価を受けた。2006年には二幕構成への改訂を経て全国巡演が行われ、2009年の再々演でも読売演劇大賞優秀女優賞(剣幸)を受賞している。


今回の公演では出演者が刷新され、吉野作造役を横田栄司、弟の信次役を岡本圭人が演じる。作造の妻・玉乃役には彩吹真央、信次の妻・君代役には霧矢大夢が配されたほか、松角洋平、平体まひろが出演し、ピアノ演奏は初演から携わる朴勝哲が担当する。
スタッフは演出を鵜山仁、音楽を宇野誠一郎、振付を謝珠栄、統括をこまつ座代表の井上麻矢が務める。
公演日程と会場
東京公演は2026年10月11日から11月1日まで、紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで上演される。10月18日、20日、27日、29日の各終演後には出演者や演出家によるスペシャルトークショーが予定されている。また、10月11日と11月1日を除く全日程で、聴覚サポート用台本タブレットの貸し出しが実施される。
大阪公演は2026年11月3日に、茨木市文化・子育て複合施設おにクルのゴウダホールで開催される。
公演概要
- 公演名:こまつ座第161回公演『兄おとうと』
- 作:井上ひさし
- 演出:鵜山仁
- 出演:横田栄司、彩吹真央、岡本圭人、霧矢大夢、松角洋平、平体まひろ、朴勝哲(演奏)
- 東京公演:2026年10月11日(日)〜11月1日(日)/紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
- 大阪公演:2026年11月3日(火・祝)/茨木市文化・子育て複合施設おにクル ゴウダホール
本記事はこまつ座の発表をもとに作成。
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