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一般社団法人トナリノなど3団体が陸前高田市関係人口コンソーシアムを設立

岩手県陸前高田市で関係人口や移住創出に取り組む一般社団法人トナリノ、認定NPO法人SET、NPO法人高田暮舎の3団体は2026年10月19日、「陸前高田市関係人口コンソーシアム」を共同で設立しました。岩手大学人文社会科学部の五味壮平教授をアドバイザーに迎え、地域外人材と地域内の多様な主体を継続的につなぐ体制を整えます。関係人口の創出から深化、定着までを一体的に推進し、大学生や社会人、二地域居住者などが多様な形で地域に関与できる機会の設計および提供を目指します。

陸前高田市は人口減少や高齢化が全国平均を上回るスピードで進む過疎地域であり、安心して暮らし続けられる地域を維持するための担い手確保が喫緊の課題となっています。そうしたなか、地域に居住せず「通い続ける」ことで担い手不足を補う関係人口が注目されています。

同市では、2011年の東日本大震災を機にボランティア活動などを目的とした地域外からの来訪者が増加しました。中でも大学生や大学関係者が継続的に関わったり移住したりしたケースが多く、地域住民が抵抗なく来訪者を受け入れる風土が醸成されています。さらに、デンマークの成人教育機関「フォルケホイスコーレ」と連携した短期滞在プログラムや、空き家とアートプロジェクトを関連付けて関係人口を呼び込む取り組みなども存在し、海と山に囲まれた自然環境を生かした独自のアプローチが展開されています。

段階的な接点づくりとトナリノの役割

本コンソーシアムは、短期滞在やプロジェクト参加、学びのプログラム、地域課題解決型の実践機会などを通じて、地域との接点を段階的に深める仕組みを構築します。約2年の準備を経て設立に至りました。

一般社団法人トナリノ(岩手県陸前高田市、代表理事:佐々木信秋)は、課題の根本原因となる社会の仕組みを変化させる「システムチェンジ」を目指しており、多様な主体が目標を共有する「コレクティブインパクト」によるアプローチを重視しています。コンソーシアム設立にあたっては、計画策定や各方面の調整、会議の執り行いといったコーディネートを担いました。代表自らが二地域居住の立場で活動を継続しており、その視点を今後の計画設計に生かしていくとしています。

本コンソーシアムを構成する3団体の概要は以下の通りです。

  • 一般社団法人トナリノ:「地域の相棒」をスローガンに、「『心ゆたかな暮らし』ができる過疎地域を目指す」というビジョンを掲げる。バックボーン組織やファンドレイジング、評価を行う専門家としてコレクティブインパクトを支え、システムチェンジに取り組んでいる。
  • 認定特定非営利活動法人SET(三井俊介理事長):東日本大震災以降、岩手県を中心とした地域で若者と住民が学び合う仕組みを構築。修学旅行民泊や大学生・社会人向けプログラム、地域コミュニティづくりを展開し、2024年度は年間5,000人以上が参加した。過去に2度の内閣総理大臣賞を受賞している。
  • 特定非営利活動法人高田暮舎(岡本翔馬理事長):陸前高田市で移住・定住支援および空き家活用を中心に活動する中間支援組織。空き家バンクの運営や物件調査・マッチング、改修支援のほか、地域住民との関係づくりや就業相談、コミュニティ参加支援までを含む総合的なコーディネートを行っている。

本記事は一般社団法人トナリノの発表をもとに作成しました。

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