企業14社がブロックチェーンで共創、「web3 Jam」始動

NTT Digitalは、ブロックチェーン技術を活用した企業間連携を促進するプロジェクト「web3 Jam」を立ち上げた。2024年5月22日現在、14社の企業が賛同しており、今後さらに参加企業を募集し、業界の垣根を超えた新しい共創の可能性を探求していく。

現代社会において、企業は利益創出だけでなく社会的責任も求められているが、個々の企業だけでは実現が難しい場合がある。そこで、様々な企業が連携することで、経済合理性を保ちながら社会的価値を創出することができると考えられる。しかし、企業連携を進める際には、各企業が独自のデータベースを持ち、互換性がないなどの課題が存在する。そこで、相互運用性を特徴とするブロックチェーン技術を活用することで、企業間の共創をより円滑に進められるのではないかと期待されている。

web3 Jamでは、複数の賛同企業とともに、ブロックチェーン技術を活用し、社会テーマにおける共創の方法を検討する。NTT Digitalは、プロジェクトの構想や企業連携のサポート、実行に必要なweb3技術を活用したツールの検討・提供を行う。このツールにより、企業横断でのNFTの配布・受取・活用・効果測定が可能になる。

今後は、取り組みたい社会テーマごとに企業グループを形成し、企業連携の可能性を探る。現時点では、「地域のポテンシャルを掘り起こす」「健康を『遊びながら』手に入れる」「本当に大切なモノや人とつながる」といったテーマを検討している。

プロジェクトのロードマップとしては、2024年5月から取り組みテーマとその実施内容の検討を開始し、2024年度内に実証実験を開始する予定だ。共創の可能性をより広げるため、多くの企業からの参加を呼びかけている。

NTT Digitalは、最先端のデジタル技術の社会実装に向けて、個人や企業がweb3サービスやブロックチェーン技術などを容易かつ安全に利用できる環境づくりを、web3イネーブラーとしてグローバルに推進していく方針だ。