さいたま市、アジア初の「ツール・ド・フランス サイクルシティ」認定

さいたま市が、自転車レースの世界的権威であるツール・ド・フランスを主催するA.S.O.(アモリー・スポーツ・オーガニゼーション)から、「ツール・ド・フランス サイクルシティ」ラベルのレベル2認定を受けた。このラベルは、自転車普及に積極的に取り組む自治体を宣伝することを目的に2021年に発足した制度で、認定レベルは4段階ある。さいたま市はアジアの都市で初めての認定となる。

認定の理由として、「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」の開催や、2016年に策定された「さいたま自転車まちづくりプラン」による市内外の通勤・通学やレジャーでの自転車利用の発展、定期的な自転車安全講習会の開催、自転車の適切な施錠方法に関する意識向上を目的とした「ツーロック・デー」キャンペーンの実施などが評価された。

A.S.O.は、さいたま市のスポーツ、レジャー、日常的な移動など、あらゆる形態で自転車を推進するための政治的・都市的環境づくりへの顕著な取り組みを高く評価している。

清水勇人市長は、アジアの都市で初の受賞であり、自転車利用による健康づくりや環境への配慮、交通安全に対する意識向上など多岐にわたる課題解決の取り組みが評価されたことを喜ばしく思うと述べた。今後も、自転車を活用した総合的なまちづくりを推進していくとしている。

「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」は、毎年秋に、その年の「ツール・ド・フランス」で活躍したスーパースターが集結し、さいたま新都心駅周辺の特設コースで熱戦を繰り広げる国際的な自転車競技イベントだ。「ツール・ド・フランス」の名を冠した日本で唯一のレースであり、毎年約10万人の来場者を誇り、世界190の国と地域でテレビ放映されている。2013年に初開催し、2024年は記念すべき第10回目の開催となる。