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タベテク、農作物の鮮度保持を現場で検証するマイクロラボPoCの受付開始

株式会社タベテクは、農作物と保管環境に合わせて鮮度保持技術の効果を検証できる有償実証パッケージ「マイクロラボPoC」の受付を開始する。果物や野菜、いも類などを対象に、事業者の現場で同一ロットの農作物を用いて現行の保管・処理方法との比較試験を実施する。費用は固定価格制で期間は標準12週間とし、本格導入の判断に用いる比較データを提供する。

現場の環境で比較検証できるパッケージを提供

農作物における鮮度保持技術の効果は、品目や収穫時の状態、保管条件、期間、荷姿によって異なるため、他社や研究室のデータだけでは導入判断が難しい場合がある。また、個別設計の実証では規模や費用が事前に定まらず、予算化などの検討が進みにくい課題があった。

こうした背景からタベテクは、試験の構成や手順、測定項目、価格体系をパッケージ化した。事業者の工場、選果場、倉庫の一角にパレット2台分程度と作業スペースを目安としたラボを設け、処理区と対照区を比較する。評価項目や判定基準を事前に合意したうえで実施し、終了後には測定データと検証レポートの提供および報告会を行う。なお、本格導入までは実運用規模での実証を含む3ステップが設定されており、本サービスは最初の段階に位置づけられるが、次段階の契約締結を前提とするものではないとしている。

検証には、鮮度保持装置「プラズマパレット™」と計測機器一式を使用する。空気をプラズマで処理して生成したガスを用い、防カビ剤などの薬剤を追加せずに品質維持を目指す仕組みとなっている。運用にあたっては、生成ガスの濃度確認や換気といった安全管理手順を試験計画に組み込み、温度・湿度の遠隔監視や換気の遠隔操作を活用する。

標準的な検証期間は12週間で、以下の手順で進められる。

  1. 設計・設置(2週間):品目、保管条件、評価項目、判定基準を合意し、装置やセンサーを設置
  2. 処理・保管試験(8週間):処理区と対照区で試験を行い、環境情報の記録と定期的な品質測定を実施
  3. 分析・報告(2週間):測定データと検証レポートを提供し、報告会で結果や判定、次のステップを提案

試験では腐敗・カビの発生率、重量減少率、外観変化などを確認するほか、課題に応じて糖度や食味などの項目も設定される。なお、試験期間は品目の保存性や保管条件に応じて事前に調整される。

タベテクはこれまで国内外で実証を行ってきた。トルコで収穫・処理した柑橘を日本へ81日間かけて輸送した実証では、到着時の糖度がプラズマ処理区で13.7°Bx、薬剤処理区で11.5°Bxとなった。現地の大学農学部との官能評価においても、処理区は甘味の評価が高く雑味が少ない結果が得られたという。南アフリカでも柑橘輸出企業と商用化に向けた協議を進めている。ただし、これらの数値は特定の品目および試験条件で得られた結果であり、すべての品目や保管条件で同様の効果を保証するものではないとしている。

  • サービス名:マイクロラボPoC
  • 提供形態:有償実証(本格導入までの3ステップのうちSTEP 1)
  • 価格:固定価格制(料金は無料相談時に案内。海外・遠隔地での実施は渡航・輸送の実費を別途精算)
  • 対象品目:果物・野菜・いも類など(品目と保管条件に応じて適用可能性を事前確認)
  • 対象事業者等:生産者・農業法人、選果場、食品加工、輸出入、倉庫・物流、卸・小売などの事業者、自治体等
  • 標準構成・期間:1品目、処理区1パレット+対照区1パレット/標準12週間
  • 設置面積:パレット2台分程度と作業スペース(冷蔵庫内での設置も可)
  • 提供内容:試験設計・判定基準の作成、装置・センサー等の貸与と設置、品質測定、データ分析、検証レポート、報告会、次ステップのご提案
  • 事業者側の準備事項:試験用の農作物、設置スペース、電源、入出庫・保管時の協力
  • 提供地域:日本国内

タベテクは2018年創業の九州大学発スタートアップで、プラズマを用いた農作物の鮮度保持技術を開発し、2025年には農林水産省のスマート農業に関する表彰を受けている。代表取締役は田苗 眞代が務める。実証の適用可能性などを確認するオンライン無料相談(約30分)の申し込みは、同社公式ウェブサイトのお問い合わせフォーム(https://tabetech.com/)にて受け付けている。

本記事は株式会社タベテクの発表をもとに作成。

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