メルカリ、価格設定不要の新機能「価格なし出品」提供開始

メルカリは2024年5月22日より、「メルカリ」での出品時に商品の価格を決めずに出品できる新機能「価格なし出品」の提供を開始する。これにより、出品時の価格設定や価格交渉に関する課題を解消し、これまで以上に簡単に出品できるようになる。

メルカリが実施したアンケート調査によると、出品する際に面倒だと感じることとして「アプリ操作をすること」(46.6%)、「適切な販売価格を考えること」(39.6%)、「価格交渉に対応すること」(31.2%)という回答が多かった。また、約6割が「メルカリで出品を行う際の値決めが面倒だと感じる」と回答し、「販売価格を考えることが面倒で出品をやめた」という人は約7割いるなど、販売価格の設定は出品時の大きなハードルとなっていることがわかった。

「価格なし出品」機能では、出品者は商品の価格を決めずにすぐに出品することができる。購入者が商品ページの「価格を提案する」をタップして購入希望価格を提案し、出品者が提案を承諾するとその価格で販売が開始される仕組みだ。

メルカリが実施した調査では、日本の一般家庭に眠る不要品の推定価値は推計約66兆円(国民一人あたり約53.2万円)で、まだ使えるモノが家に眠っている・捨てられてしまっている現状がある。これまで「相場価格の検索が難しい」「どうやって検索すればよいかわからない」「値段がつくのかわからない」などの理由から価格設定に悩んで出品されていなかったモノが出品しやすくなることで、家の中にある不要品が「捨てるモノ」ではなく「資産になり得るモノ」となることが期待できる。

メルカリは今後も、より多くのユーザーに手間なく簡単に「メルカリ」を利用してもらえるようなサービス開発を行っていく方針だ。