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ムツミ産業の代表取締役に柴垣雄介が就任 創業62年目を迎える真空成形メーカー

神戸の真空成形メーカーであるムツミ産業株式会社は、2026年10月1日付で柴垣雄介(33歳)が代表取締役に就任した。1964年創業で62年目を迎える同社において、三代目として経営を引き継ぐ。就任後は長年培ってきた技術や顧客との信頼を大切にしながら、守るものと変えるものを見極め、次の世代につながる会社づくりを進める方針だ。

社外での活動を通じた自社の強みの再認識

柴垣は後継者として会社内にとどまらず、社外に出て自社の強みや可能性を見つめ直してきた。アトツギ甲子園には2年連続で近畿大会に出場し、真空成形技術を生かした立体ぬりえや、製造現場のピッキング作業を効率化するトレーなど、既存技術を新たな用途へ広げる構想を発表した。

また、大学で外部講師を務め、事業承継や挑戦について学生に伝える機会も持った。こうした社外での活動を通じ、自社内で当たり前になっていた技術や対応力の価値に改めて気づき、今後の経営戦略を考えてきたという。

同社を取り巻く事業環境では、真空成形で使用する樹脂原料の多くが石油由来であることから、中東情勢などの影響を受けて主原料の樹脂価格がこの1年で20%以上上昇している。人件費やエネルギー費など、製造業を取り巻くコスト環境も大きく変化する中での事業承継となった。

柴垣は就任にあたり、「守るべきものと変えるべきものを見極めながら、働く仲間と一緒に、今より良い状態で次の世代へ渡せる会社にしていきたいです。」とコメントしている。就任を機に急激な変革を行うのではなく、まずは社内の声や現場を見ながら、属人化している業務の見直しや人材育成、業務改善を一つずつ進めていくとしている。

経営理念の言語化と組織的な仕組みづくり

ムツミ産業株式会社は、工業用部品トレーやブリスターパッケージを中心に、製品に合った「包むかたち」をつくる真空成形メーカーである。設計から金型、成形、裁断、検査までをつなぎ、小ロットから量産、急な変更や細かな要望にも柔軟に対応している。電池、電子部品、車載部品などの製品を守り、運び、次の工程へつなぐ役割を担う。

今回の代表交代を機に、これまで経営者や社員が口頭や行動で伝えてきた考え方を改めて言語化し、経営理念を「大切な製品を守り、働く仲間と豊かな未来を成形(つく)る。」と定めた。あわせて、自社を「お客様の製品に合った『包むかたち』をつくる会社」と定義し、加工技術そのものだけでなく、製品を守り、運び、見せ、次の工程へつなぐ役割を明確にした。今後は培ってきた柔軟な対応力を大切にしながら、個人の経験だけに頼らず組織として再現できる仕組みづくりにも取り組む。

会社概要

  • 社名:ムツミ産業株式会社
  • 代表者:代表取締役 柴垣 雄介
  • 本社:〒654-0054 神戸市須磨区須磨本町2丁目1-6
  • 稲美工場:〒675-1112 加古郡稲美町六分一1355-1
  • HP:https://www.mutsumi-kk.co.jp/

本記事はムツミ産業株式会社の発表をもとに作成。

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