9月の中古車買取相場は約104万円で推移 輸出好調も査定額の二極化が進行
株式会社ファブリカホールディングスの完全子会社である株式会社ファブリカコミュニケーションズは、中古車査定サイト「車選びドットコム買取」において、買取相場動向と今後の予測をまとめたレポートを発表しました。2026年9月の中古車買取相場は約104万円と、前月の約103万円からわずかに上昇して高値圏で推移しています。好調な中古車輸出が相場を下支えしている一方、車種やタイプによる査定額の二極化が進んでおり、相場は10月をピークに11月以降は下落に転じると予測されています。
海外需要が相場を下支えする一方進む査定額の二極化

財務省の貿易統計をもとに同社が集計したデータによると、2026年上半期の中古車輸出台数は約85万6000台を記録し、前年同期を3万台以上上回って上半期として過去5年間で最高水準を更新しました。また、ユー・エス・エスの月次データ集計によると、USSオートオークションの成約車両単価も2026年4〜9月の毎月で120万円を超えて高い水準を維持しています。
こうした需要を受けて相場は高値で安定していますが、査定額の二極化が進んでいます。SUVやミニバン、燃費性能に優れたハイブリッド車など実用性や経済性を重視する車種は需要が集まりやすく、再販のしやすさから積極的な査定額が提示される傾向があります。
さらに円安を背景とした輸出需要も影響を与えています。トヨタ・ハイエースや日産・キャラバンなどの商用バン、小型トラック、ランドクルーザーやジムニーといった本格クロカンSUVは、走行距離が10万〜20万キロを超える個体でもパーツ需要や海外の実用需要に支えられ、査定額が落ちにくい状態が続いています。一方で、アルファードなどの高級ミニバンや一部の高級SUVは新車納期の正常化により過熱感が和らぎ、相場は落ち着きを見せています。なお、上期の輸出を後押しした円安の後退や、バブ・エル・マンデブ海峡の政情不安、エルニーニョ現象によるパナマ運河の通行数制限など、世界情勢による下期の輸出動向が国内価格に影響を与える可能性も指摘されています。
10月をピークに11月以降は下落へ向かう見通し

車選びドットコムが独自に収集した過去2年の中古車オークション相場および買取・下取り統計データによると、9月の中古車買取相場は約104万円となりました。過去4年間の平均的な傾向から算出した予測値では、10月をピークに11月以降は下落に転じる見通しです。
年末が近づくと、輸出先の製造から3年以内、5年以内といった年式ルールの期限が迫ることで買い付けが集中し、価格が変動しやすくなります。また国内市場では、年をまたぐと走行距離が増えていなくても暦の上で1年古い車として扱われる年落ちが発生し、車両価値が一気に数万円〜十数万円目減りすることがあります。全体としては春先まで高値圏で推移すると見込まれるものの、年末年始は取引自体が一時的に止まることなどから、高く売りやすい時期は年内では11月までになる見通しです。
2026年10月時点のボディタイプ別買取ランキング
車選びドットコムがオークション相場や自社統計データを基に集計した、2026年10月19日時点のボディタイプ別買取ランキングは以下の通りです。
国産車ボディタイプ別買取ランキング
- 軽自動車(割合:29.7%、前月からの変動率:-0.1%)
- ミニバン/ワンボックス(割合:18.0%、前月からの変動率:-3.3%)
- コンパクト/ハッチバック(割合:16.9%、前月からの変動率:-1.3%)
- SUV/クロカン(割合:8.5%、前月からの変動率:+1.6%)
- セダン/ハードトップ(割合:7.6%、前月からの変動率:+0.5%)
国産車では1位から3位までが前月と同順位で、4位と5位が入れ替わりました。セダンはプリウスやクラウンが根強さを支えています。
輸入車ボディタイプ別買取ランキング
- コンパクト/ハッチバック(割合:23.5%、前月からの変動率:2.2%)
- SUV/クロカン(割合:22.8%、前月からの変動率:+1.1%)
- セダン/ハードトップ(割合:22.3%、前月からの変動率:-0.0%)
- クーペ(割合:9.3%、前月からの変動率:+2.1%)
- ステーションワゴン(割合:7.1%、前月からの変動率:-0.4%)
輸入車ではコンパクト/ハッチバックが首位を維持したほか、セダン/ハードトップとSUV/クロカン、ステーションワゴンとクーペがそれぞれ順位を入れ替えています。
会社概要
株式会社ファブリカホールディングス
- 代表者:代表取締役社長CEO 谷口政人
- 本社所在地:東京都港区赤坂1−11-30 赤坂1丁目センタービル 9F
- 設立:1994年11月
- 上場:東証スタンダード市場(コード番号:4193)
- URL:https://www.fabrica-hd.co.jp/
株式会社ファブリカコミュニケーションズ
- 代表者:代表取締役社長CEO 谷口政人
- 本社所在地:愛知県名古屋市中区錦3-5-30 三晃錦ビル8F
- 出資比率:株式会社ファブリカホールディングス100%
- 運営サイト(車選びドットコム買取):https://www.kurumaerabi.com/kaitori/
- URL:https://www.fabrica-com.co.jp/
本記事は株式会社ファブリカコミュニケーションズの発表および、同社が集計した財務省『貿易統計』(e-Stat)、株式会社ユー・エス・エス「USSオートオークション実績(月次データ)」をもとに作成しています。
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