カワイハルナ新作展「状態の共存」が美術手帖ギャラリーで開催、5月24日より
OIL by 美術手帖ギャラリー(東京都渋谷区)にて、カワイハルナ氏の個展「状態の共存」が2024年5月24日から6月17日まで開催される。本展では、2つの状態のはざまにあるモチーフを描き、次の瞬間にどうなるのかと見る者に想像を促す「状態の共存」をテーマとした新作が発表される。
カワイハルナ氏は、幾何形体を組み合わせた構成物を描き、現実の現象を観察するなかから取り出した要素を絵で再編集し、表現するアーティストだ。物体の構造に対する興味が色濃く反映された彼女の作品は、キャンバスや紙、透明フィルムなどを支持体に、架空のモチーフを緊張感のあるバランスで描いている。
以前に量子力学の「重ね合わせの原理」というテーマに取り組んでいたカワイだが、本展「状態の共存」では、揺れ動く存在そのものをそのまま描くことに焦点を当てている。揺れる/止まる、自立する/倒れるなど、相反する様相のどちらでもありうるモチーフが、同時に絵として成立する状態を表現し、どちらとも言えない状態の美しさを捉える。一つの絵の中でモチーフがAになるかBになるか、その境界線上で揺れ動く様子を描き出し、見る人に次の瞬間を想像させる、カワイハルナ氏の新しい挑戦と現在地を見ることができる。
展示作品は、会場およびアートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術⼿帖」にて販売される。ギャラリー販売期間は2024年5月24日から6月17日まで、オンライン販売期間は2024年5月27日16時からとなっている。
また、5月24日19時からはオープニングレセプションが開催され、作家も在廊予定とのことだ。入場無料・予約不要。