東京国立博物館の九条館で朝宮茶の体験イベントを2026年12月に開催へ
滋賀県甲賀市信楽町朝宮地域で受け継がれてきた朝宮茶の歴史と魅力を発信する特別イベント「新しい朝宮茶」体験&ブランディングイベントが、2026年12月12日と13日の2日間、東京都台東区の東京国立博物館庭園内にある九条館で開催されます。通常非公開の歴史的建築を舞台に、日吉大社の森真吾宮司による歴史講話や、黄檗売茶流師範の沢田羽照氏によるお手前が披露されます。会場には地域の生産者も来場者を迎えるほか、開発が進められている新たな高級煎茶の試飲も予定されています。
日吉大社の森真吾宮司がひもとく朝宮茶の歴史

滋賀県甲賀市信楽町の朝宮地域で生産される朝宮茶は、起源が平安時代初期にさかのぼると伝えられ、約1200年にわたり茶づくりの技術と文化が受け継がれてきた日本最古級の茶産地の一つです。山間地特有の気候と風土に恵まれ、古くから「香りの朝宮茶」と称される銘茶として知られてきました。

イベントでは、滋賀県大津市坂本に鎮座する約2100年の歴史を持つ古社、日吉大社の宮司である森真吾氏が特別講師として登壇します。全国の日吉・日枝・山王神社の総本宮で祭祀と信仰を継承する森宮司が、朝宮茶の由緒や近江に根付く茶文化について講話を行い、その背景にある日本の歴史や地域文化を伝えます。
黄檗売茶流初の西洋出身師範による伝統のお手前


試飲体験を担当するのは、煎茶道黄檗売茶流師範の沢田羽照氏です。ドイツ出身の沢田氏は京都へ移住して煎茶道を学び、2024年に黄檗売茶流において西洋出身者として初めて師範免状を取得しました。
黄檗売茶流は、京都・宇治の黄檗山萬福寺に伝わる茶礼を源流とし、江戸時代に煎茶文化を広めた売茶翁の精神を受け継ぐ流派です。当日は、沢田氏が伝統的なお点前を披露し、参加者に朝宮茶を振る舞います。さらに会場では、現代の市場に求められる高級日本茶ブランドの確立に向け、試作段階にある「新しい朝宮茶」の高級煎茶が提供され、商品評価やアンケート調査が行われます。

舞台は名門公家ゆかりの歴史的建築「九条館」
会場となる九条館は、東京国立博物館の庭園内に位置する歴史的建築です。摂政・関白を輩出した名門公家「五摂家」の一つである九条家の邸宅に由来し、1934年に同館へ寄贈・移築されました。内部には狩野派による山水画が描かれた床張付や、藤花菱の透かし彫りが施された欄間などの意匠が残されています。
通常は一般公開されていない公家文化の面影を残す空間で、朝宮茶の歴史を学び、伝統的な煎茶道のお点前とともに銘茶を味わう機会が提供されます。
イベントの詳細は以下の通りです。
- イベント名:東京国立博物館茶室における「新しい朝宮茶」体験&ブランディングイベント
- 開催日:2026年12月12日(土)・13日(日)
- 会場:東京国立博物館 庭園内「九条館」(東京都台東区上野公園13-9)
- 開催時間:午前の部(10:00~10:30 受付、10:30~12:30 プログラム)、午後の部(13:00~13:30 受付、13:30~15:30 プログラム)
- 定員:各回25名、2日間合計100名
- 対象:一般消費者、茶類バイヤー、飲食店関係者、茶商、報道関係者等
- 料金:早割(11月末まで)5,000円、通常(12/1~12/10 24:00まで)6,000円
- 主なプログラム:主催者挨拶・朝宮茶プロジェクトの紹介、日吉大社宮司・森真吾氏による朝宮茶の歴史講話、黄檗売茶流師範・沢田羽照氏によるお手前と朝宮茶の試飲、生産者との交流、新しい朝宮茶の商品評価・アンケート調査

本記事は主催者の発表をもとに作成しています。

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