正社員の約8割に残業あり、理想と実際の差は月9.7時間 マイナビ調査
株式会社マイナビは、全国の20~50代の正社員20,766名と企業の中途採用担当者840名を対象に実施した「【正社員2万人に聞いた】残業に関する意識調査2026年」の結果を発表した。調査によると、正社員の78.1%が現在の職場で残業があると回答し、現在の残業時間は月平均23.8時間となった。理想の残業時間である月平均14.1時間とは9.7時間の差がみられる。
正社員の約8割に残業あり、理想との差は月9.7時間
現在の職場で残業があるかを聞いたところ、78.1%が「残業がある」と回答した。1カ月当たりの残業時間は「1~5時間」が26.2%で最多となった一方、「31時間以上」も19.4%となり、約5人に1人が月に31時間以上残業している実態が判明した。現在の残業時間は月平均23.8時間で、理想とする月平均14.1時間と9.7時間の差があった。
年代別の残業時間では50代が24.3時間で最も長く、次いで40代(24.2時間)、30代(21.3時間)、20代は17.9時間となり、若い年代ほど理想と実際の差が小さい傾向がみられた。また、月平均の勤務日数20.3日に対して残業日数は月平均12.0日となり、2日に1日以上は残業が発生している状況がうかがえる。

約半数が残業時間に満足、残業と転職意欲は「関係ない」が過半数

現在の残業時間に対する満足度について聞いたところ、全体の48.3%が「満足している」と回答した。残業時間別では、「残業なし(0時間)」で68.5%、「1~5時間」で56.2%が満足と答えており、残業時間が短い層ほど満足度が高い傾向にある。ただし、月間平均残業時間が「31時間以上」の層でも25.9%が満足していると回答した。

残業への意識としては、「業務が残っていても残業はしたくない」が52.0%、「業務のために残業はすべき」が48.0%となり、意見が二分している。また、残業時間と転職意欲の関連について「残業時間は転職意欲と関係ない」と答えた人は54.0%となった。残業時間の変化では、61.2%が「以前より減った」と回答している。

残業理由とストレス要因は「突然発生した残業」が最多

残業の理由としては、「突然発生した残業」が41.0%で最も高く、次いで「人手不足による残業(39.0%)」、「繁忙期などの事前に想定できていた残業(37.2%)」となった。

ストレスを感じる残業理由でも「突然発生した残業」が61.3%で最多となり、「上司・同僚など会社都合による残業(56.0%)」、「人手不足による残業(55.7%)」が続いた。「事前に想定できていた残業」はストレスを感じる理由としては比較的低く、突発的な残業か予定されたものかという背景によって負担感が異なる状況がうかがえる。マイナビキャリアリサーチラボ 研究員の朝比奈あかり氏は、働きやすさを考える上では残業時間を一律に減らすだけでなく、発生する背景や従業員の受け止め方に目を向けることの重要性を指摘している。

企業の約8割が削減施策を実施、「業務の見直し・効率化」が最多

企業の中途採用担当者に対し、残業時間削減に向けた取り組みの状況を聞いたところ、79.9%が「実施している」と回答した。
取り組んでいる具体的な内容としては、「業務の見直し・効率化」が56.3%で最も高く、次いで「勤怠管理の強化(44.9%)」、「人員増員・採用強化(43.8%)」となった。企業側が業務プロセスや体制、労務管理など多面的なアプローチで残業削減を進めている実態が示されている。
調査概要
- 調査名:「【正社員2万人に聞いた】残業に関する意識調査2026年」
- 調査期間:2026年10月01日(木)~ 2026年10月05日(月)
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:正社員は従業員数3名以上の企業に所属している全国の20-50代の正社員、企業側は従業員数3名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、中途採用業務を担当しており、前月採用活動を行った人、今後3か月で採用活動を行う予定の人
- 調査機関:自社調べ
- 有効回答数:正社員20,766人、企業側840人
※端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
本記事は株式会社マイナビの発表をもとに作成しています。 調査結果の詳細:https://career-research.mynavi.jp/reserch/20261029_116725/
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