Z世代の買い物でのAI活用率は56.5% 大広と大広WEDOが調査結果を発表
株式会社大広内の若者研究所「D’Z lab.」と株式会社大広WEDOは、生活者のAI購買行動に関する実態調査の第2弾として、20代のZ世代に特化した分析結果を発表した。全国の生活者を対象とした定量調査の追加分析に加え、神奈川大学経営学部の学生19名を対象にAIへの指示文(プロンプト)を聞き取る定性調査を実施し、買い物の際のAI活用実態を可視化した。
Z世代のAI活用率は56.5% 提案受容率は他世代の2.1倍
調査によると、20代のZ世代における購買時のAI活用率は56.5%となり、30〜60代の他世代平均(39.0%)の約1.45倍となった。また、AIが提案した候補を購入検討の対象に入れた割合を示す「AI提案受容率」は、他世代平均の7.6%に対してZ世代は16.3%と2.1倍にのぼり、AIの提案を購買検討に取り入れる傾向が高いことが示された。
定性調査の自由回答からは、Z世代がAIを利用する理由として「店員に聞くほど知識がなくても気軽に相談できる」「友だちには言えない本音や理想を言える」「画像でイメージを見せてくれる」といった声が挙げられた。
購入後の相談窓口や比較検討の重い分野で活用が顕著

購買プロセス別の分析では、Z世代は購入後の場面でもAIを活用していることが分かった。「購入後の感想・不満の伝達」(8.5%、他世代比3.54倍)、「購入後の活用法・追加オプション提案」(7.6%、同2.84倍)、「購入後の使用方法・疑問点」(7.4%、同2.45倍)、「購入後の不具合対処・返品」(4.0%、同1.78倍)の4項目で購入後利用の傾向がみられ、4項目の平均は他世代の2.65倍となった。
商品カテゴリ別の購買類型(5類型)すべてにおいてZ世代の活用率が最も高く、特に比較検討の負荷が大きい「ディープリサーチ購買型」(PC・家電・投資・健康食品など)や、契約や継続利用が伴う「ロングユース伴走購買型」(通信・動画音楽配信など)で差が大きかった。個別カテゴリでは、保険(他世代比1.84倍)、健康食品・サプリメント(同1.50倍)、投資・証券サービス(同1.45倍)、生活・キッチン家電(同1.43倍)で世代差が確認された。
生のプロンプトから浮かび上がる3つの活用特徴
神奈川大学の学生19名を対象としたヒアリング事例から、同社らはZ世代のAI活用について以下の3つの特徴をまとめている。
- 画像生成による可視化:コスメ選びなどで「自分専用の似合い」をAIに画像生成させ、購買判断に組み込んでいる。
- 本音や弱さの相談:ジム入会検討などで「三日坊主になるリスク」の計算など、人には言いにくい本音や弱さを前提とした相談を行っている。
- 複合的な意思決定の同時処理:旅行のルート設計とレンタカーのプラン比較など、異なる複数の検討要素を1つの対話の中で横断的に処理させている。
企業のAI最適化対策を支援
大広と大広WEDOは、今回の調査結果を踏まえ、生活者がAIを使って購買意思決定を行う行動に対応した企業向けAIO(AI Optimization)対策ソリューションの提供および強化を進める方針を示している。AI検索や対話型AIにおけるブランドの認知状況を診断する「表層分析」、意味構造を診断する「深層分析」、ナレッジグラフ構築などを通じた「施策実施」の3ステップで企業のマーケティング活動を支援するとしている。
調査概要と会社概要
【定量調査概要】
- 調査対象:全国の20〜60代の生活者5,025人(分析対象は有効回収・データクリーニング後の4,034人、カテゴリ別回答計10,621件〈Z世代1,532件/他世代9,089件〉)
- 調査方法:インターネット調査
- 調査時期:2026年5月
【定性調査概要】
- 調査対象:神奈川大学経営学部中見ゼミ生19名
- 調査方法:自由回答形式(直近1年で買い物にAIを使った経験)
- 調査時期:2026年7月
【会社概要】
- 株式会社大広(東京都港区芝、代表取締役社長:泉恭雄)
- 株式会社大広WEDO(東京都港区芝、代表取締役社長:大地伸和)
本記事は株式会社大広および株式会社大広WEDOの発表をもとに作成。
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