ラクスルとプレイド、顧客データ活用のパーソナライズDMソリューション提供開始
ラクスル株式会社と株式会社プレイドは協業を強化し、1st Party Customer Data(企業が自社接点で生成・収集する顧客データ)を活用したパーソナライズDMソリューションの共同提供を開始します。オンライン上で解析した顧客の行動や文脈をオフラインのダイレクトメール(DM)施策へ広げ、制作・発送から効果測定、内製化までを一気通貫で支援します。BtoCおよびBtoBを問わず、消費者向けの販促から法人営業のリード育成まで幅広い顧客接点での活用を想定しています。
協業強化の背景と従来型DMの課題
企業ではオンライン上の顧客接点でデータにもとづく施策の最適化が進む一方、DMはオンラインで得た顧客理解と切り離されやすく、送付後の反応や売上への寄与を把握しにくい状況にありました。また、物流コストや郵便料金の上昇により、大量に一律配布する従来型の施策は維持が難しくなっています。
ラクスル株式会社は2025年3月にセイノーグループの株式会社地区宅便との提携による配送プラン「ラクスルDM便」を開始し、2025年7月にはDMサービス「パーソナライズDM」の提供を開始して株式会社プレイドのCX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」との連携を進めてきました。今回の協業強化により、限られた通数の中で誰に何を送るかを設計し、ターゲティングから効果測定、業務プロセスの変革までトータルで対応する体制へと発展させます。
行動データにもとづくターゲティングと反応の取得
共同ソリューションでは、ラクスル株式会社がDMの制作・発送と反応取得の基盤を提供し、株式会社プレイドがデータにもとづく設計と効果検証を担当します。提携印刷会社のネットワークによる小ロット・短納期の発送体制を活かし、短いサイクルでの検証と改善を可能にします。
社内のDWHやCDPに蓄積された購買履歴や属性データ、アンケートなどの非構造化データに加え、KARTEがリアルタイムに解析する顧客の行動データを組み合わせて送付対象と内容を設計します。ラクスル株式会社のパーソナライズDMは約30種類のフォーマットに対応しており、閲覧状況や検討をやめた文脈などに合わせて形式やクリエイティブを出し分けます。
送付先ごとに異なる個別二次元コードをDMに付与することで、到着後の行動をKARTE上の行動データと同一の顧客として接続します。オフラインの接点をオンラインと同じ顧客単位で観測可能にし、展示会や商談で獲得した名刺情報を起点としたBtoB領域のリード育成状況の把握などにも活用できます。
効果測定の可視化と内製化に向けた伴走支援
効果測定にはプレイドグループのプロダクトを活用します。データ基盤「KARTE Datahub」に顧客データを集約し、DM到着からWebサイトや店舗への来訪、最終的な購買までの流れを可視化して売上ベースで投資対効果を把握します。要件に応じて、株式会社CODATUMが提供する次世代BIツール「Codatum」によるダッシュボード構築や既存のBI環境への接続にも対応し、他チャネルとの相乗効果や中長期のLTVへの寄与を検証します。
運用の内製化に向けては、適切なA/Bテストの設計にもとづくPDCAを繰り返し、成果につながったパターンを導入企業の資産として蓄積します。運用手順を整理して引き継ぐことで自社運用体制の確立を支援するほか、顧客理解から施策実行までの業務プロセス再設計にも対応します。
今後の展開と両社の概要
両社は営業部門間での連携を開始しており、相互の顧客基盤に対する共同提案を進めています。今後はDMにとどまらず、オフラインにおける顧客接点全般へと支援領域の対象を広げることを検討しています。
発表各社の概要は以下の通りです。
ラクスル株式会社
- 所在地:東京都港区麻布台一丁目3番1号 麻布台ヒルズ 森JPタワー 19階
- 代表取締役社長 グループCEO:永見 世央
- 設立年月日:2009年9月1日
- コーポレートサイト:https://corp.raksul.com/
株式会社プレイド
- 本社:東京都中央区
- 代表取締役CEO:倉橋 健太
- コーポレートサイト:https://plaid.co.jp/
本記事はラクスル株式会社および株式会社プレイドの発表をもとに作成。
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