ワイズコンサルティング グループ、台湾の電子半導体・機械業界レポートを発行
中華民国台北市に本社を置くワイズコンサルティング グループは、台湾電子半導体・機械業界最新レポートを発行した。同レポートでは「台湾で半導体材料の現地調達加速」を特集し、日台の材料メーカーによる提携拡大などを分析している。このほか、工作機械メーカーのロボット・航空宇宙分野へのシフトや、車載用電子機器メーカーによる液冷システム開発の動向などを多角的に取り上げている。
日台メーカーの連携と半導体材料の現地調達
台湾では、AI向け需要の急増とサプライチェーンの強靭化(レジリエンス)重視を背景に、半導体材料の現地調達が進んでいる。2026年8月にはSEMI半導体材料聯盟が設立され、35社が加盟した。

日本の材料メーカーと台湾の特殊化学品メーカーの間では、合弁事業や生産委託などの提携が拡大している。台湾での生産能力拡大と輸送コスト削減を図る日本企業と、ハイエンド材料市場への参入を目指す台湾企業双方に利益をもたらしている構造が分析されている。
工作機械メーカーのロボット・航空宇宙分野へのシフト
世界的な工作機械需要が鈍化する中、台湾の工作機械メーカーは長年培った精密加工や自動化制御技術を生かし、ロボットや航空・宇宙向け高付加価値製品へのシフトを進めている。
具体的な事例として、上銀科技(ハイウィン)がロボット用部品を強化しているほか、百徳機械は航空宇宙部品の微細穴あけ技術を半導体設備に応用するなど、業界全体で次世代市場への移行が進んでいる状況が示されている。
先進製程向け投資と車載技術のAIサーバー展開
半導体用シリコンウエハー大手の合晶科技(ウエハーワークス)は、需要低迷期にも先進製造プロセス向け12インチウエハーや、先進封止向け角型基板への投資を継続した。台湾と中国の工場で進む設備投資により、2027年には新たな生産ラインが稼働し、先行投資の収穫期を迎える見通しだという。
また、自動車需要の鈍化を受けて台湾の車載用電子機器メーカーはEVおよびAIサーバー向け液冷システムの開発を強化している。威力暘電子(ウェリーサン)は液冷コントローラーの量産を開始して日本の大手自動車部品メーカーの供給網入りを果たしたほか、熱管理技術をAIサーバー市場へ展開し、新たな成長エンジンの創出を図っている。
- 会社名:ワイズコンサルティング グループ
- 所在地:中華民国台北市襄陽路9號8F
- 代表者:吉本康志
- 設立:1996年11月
- URL:https://www.ys-consulting.com.tw/
本記事はワイズコンサルティング グループの発表をもとに作成。
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