横須賀市、AI活用の市民お悩み相談チャットボット公開実験

横須賀市は、AI戦略アドバイザーの深津貴之氏(note CXO)の監修のもと、市民の悩み相談に対応するチャットボット「ニャンぺい」を開発中だ。この度、その公開実験を2024年5月20日から6月30日まで行う。

今回の実験では、あえて未完成のチャットボットを公開し、様々な不具合を収集して改善することを目的としている。市民には、実際にニャンぺいとチャットをしてもらい、不正確や不適切な返答があった場合には、その報告を求めている。公開実験の結果はレポートにまとめ、他の自治体や企業とも共有する予定だ。この情報は、今後の生成AIの開発や活用に役立つ貴重なデータとなる。

横須賀市ではすでに職員向けに同様の取り組みをコンテスト形式で行い、不具合の収集と改善を進めてきた。しかし、今回の実験では市民の協力を得ることで、より多くのサンプルを収集し、チャットボットの性能をさらに向上させたいと考えている。

将来的には、誰もがいつでも安心して相談できるチャットボットを実現し、行政サービスの向上を目指している。そのためには、チャットボットの安全性と信頼性が不可欠だ。この公開実験を通じて、市民からのフィードバックを得ることで、より良いチャットボットの開発に繋げていく。

なお、ニャンぺいはOpenAI社の最新モデルGPT-4を活用しているが、横須賀市の具体的な行政に関する手続き等について正確に答えることはできない。行政の各手続き等は、担当部署に問い合わせる必要がある。