COMPLEX、13年ぶり東京ドーム2DAYSで10万人と「日本一心」
1988年に結成されたCOMPLEX。吉川晃司と布袋寅泰という2人の個性が融合し、わずか2年弱で活動を停止した伝説のユニットだ。2011年の東日本大震災復興支援を目的とした東京ドーム公演から13年。今年1月に発生した能登半島地震を受け、再び「日本一心」を掲げて5月15、16日に東京ドームでチャリティライブを開催した。
2日間で10万人を動員したライブは、「BE MY BABY」のイントロから最高潮のテンションでスタート。吉川と布袋が13年ぶりに固い握手を交わし、音楽で心を通わせる。外傷性白内障の手術を受けたばかりの吉川は、エンディングでシンバルキックに挑戦し見事成功させた。
ファーストアルバムのオープニングナンバー「PRETTY DOLL」、ヘヴィなリズムの「CRASH COMPLEXION」、印象的なギターリフの「NO MORE LIES」と続き、観客を高揚へと誘う。極上のポップチューン「LOVE CHARADE」では、布袋と吉川がハートマークを作り、会場が一体となってコーラスを歌った。
変幻自在に表情を変える「2人のAnother Twillight」「MODERN VISION」「そんな君はほしくない」の3曲や、艶やかで味わい深い歌声を聴かせた「BLUE」「Can’t Stop The Silence」「CRY FOR LOVE」も印象的だった。世界に名を轟かせる布袋の壮大なギターフレーズが響いた「DRAGON CRIME」から「HALF MOON」へ。そして「恋をとめないで」「MAJESTIC BABY」とクライマックスへ。
アンコールでは「1990」から「2024」へと時の流れを表現。立ち止まらない2人への賞賛の拍手が鳴り止まない。二度目のアンコールでは、デジタル社会への警鐘とも感じられる「CLOCKWORK RUNNERS」、平和への願いを綴った「AFTER THE RAIN」を披露。スクリーンに昇る太陽、客席のスマートフォンの光が一体となり、再生への祈りが結晶となった荘厳な光景だった。
吉川晃司と布袋寅泰。真っ向勝負で”生”を刻んできた2人が奇跡を起こした夜。10万人と連帯した心のエールは、復興支援という形で被災地へと届けられる。2人の生き様が残した熱い手応えと深い感慨のライブとなった。
なおこのライブは、WOWOWで8月に独占放送・配信される。
COMPLEX 東京ドームLIVE 2024 ~日本一心~
8月3日(土)午後7:00~
WOWOWプライムで放送/WOWOWOオンデマンドで配信
※放送・配信終了後~1カ月間アーカイブ配信あり