ST、Matter機器の認証情報を書き込むST MatterConnect発表
STマイクロエレクトロニクスは、Matter対応スマート・ホーム機器に搭載されるセキュア・チップに認証情報を安全に書き込むサービス「ST MatterConnect」を発表した。同サービスは出荷前にSTの工場で顧客の機器の認証情報を書き込むもので、導入時の複雑さの軽減や新製品の市場投入の加速を支援する。ダイナミックNFCタグ「ST25DA-C」およびセキュア・エレメント「STSAFE-A120」に対応する。
工場での一貫した書き込みと規格準拠の支援
ST MatterConnectは、NFCタグ「ST25DA-C」およびセキュア・エレメント「STSAFE-A120」に認証情報を書き込むターンキー・ソリューションである。STはセキュリティ・インフラと認証を受けたセキュアな工場を保有しており、認証情報の生成からチップへの書き込みまで自社内で一貫して行う体制を整えている。書き込み対象となる情報には、Matterで必須とされるデバイス認証証明書(DAC:Device Attestation Certificate)のほか、暗号鍵や製品 / バージョン情報、顧客ごとの設定情報などが含まれる。
STのコネクテッド・セキュリティ製品事業部マルチマーケット・ビジネス・ライン・マネージャであるSylvain Fidelisは、同サービスを通じて必要な証明書と鍵をあらかじめ書き込んだデバイスを提供することで、運用コストの削減と複雑さの軽減を図り、新製品の市場投入までの期間を短縮できると説明している。また、STがPAA(Product Attestation Authority)およびPAI(Product Attestation Intermediate)として承認されているため、機器メーカーは自社でプロビジョニング・インフラを構築するコストをかけずに信頼性の確保と規格への準拠を実現できるとしている。
対応チップ「ST25DA-C」と「STSAFE-A120」の機能
ST25DA-CおよびSTSAFE-A120は、Matter対応デバイスの認証をサポートし、暗号鍵などの機密データを格納するセキュア・ハードウェアである。最適化されたコマンド・セットを実行することで、改ざん耐性を備えたハードウェア上での認証を実現する。
ST25DA-Cタグは、Matter対応デバイスのNFC経由のコミッショニングをサポートする設計となっている。これにより、スマート電球、スマート・電源プラグ、煙警報器、セキュリティ・カメラ、人感在室センサなど、異なるエコシステムに属する多様なデバイスを、機器ごとの独自仕様ハブを複数使用することなく接続できる環境を提供する。
STSAFE-A120は、I²Cインタフェースを介して機器のホストに接続されるセキュア・エレメントである。Matter対応デバイスの認証に加え、セキュアな接続の確立やデバイスの完全性検証など、IoTデバイス向けのセキュリティ・サービスを提供する。同製品はCC EAL5+認証を取得したプラットフォーム上で動作し、堅牢性を確保している。
発表元の概要とお問い合わせ先
STマイクロエレクトロニクスの概要および問い合わせ窓口は以下の通りである。
- 従業員数: 約49,000名
- 取引実績: 約20万社を超える顧客、数千社のパートナー企業
- 環境目標: すべての直接・間接排出(スコープ1および2)、ならびに製品輸送、従業員の出張・通勤による排出(スコープ3の注力分野)におけるカーボンニュートラル達成に向けた取り組みを推進し、2027年末までに再生可能エネルギーの使用率を100%にする計画
- 公式ウェブサイト: http://www.st.com
お問い合わせ先:
- 窓口: STマイクロエレクトロニクス(株) マイクロコントローラ・デジタルIC・RF製品グループ
- 住所: 〒108-6017 東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟
- TEL : 03-5783-8250
本記事はSTマイクロエレクトロニクスの発表をもとに作成。
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