IBPが現場職向けAI採用Blucorを導入 内定通知までの平均日数を85.4%短縮
米国で現場職向けAI採用プラットフォームを提供するBlucor, Inc.は、伊藤忠商事株式会社を親会社に持つITOCHU Building Products Holdings, Inc.(IBP)に、提供サービス「Blucor」が導入されたと発表した。IBP傘下のグループ会社などで活用が始まっており、募集から一次面接までの自動化が進められている。
膨大な応募件数への対応課題を背景に導入
IBP子会社で米国テキサス州ダラスに拠点を置くMaster-Halco, Inc.は、フェンス製品やアウトドアリビング(ODL)製品などの製造・販売を手がけている。北米に流通拠点72カ所と工場5カ所の計77拠点を持ち、年間の応募数は約4万件にのぼる。同社では少人数のチームで膨大な応募者に対応してきたため、選考の処理能力やスピード、応募者への迅速な連絡が課題となっていた。
こうした課題を解決するため、IBPは本体に加え、グループ会社のMaster-Halco, Inc.と米国インディアナ州のUS Premier Tube Mills LLCに「Blucor」を導入した。
内定通知までの平均日数を85.4%短縮
2026年6月〜7月の実績では、応募から内定通知までの平均日数が、2025年の44.4日からトライアル期間の6.5日へと85.4%短縮された。
期間中には2カ月間で約500人の一次面接を実施し、これは約800時間分にあたる。また、面接を受けた候補者によるAI電話面接に対する評価は、回答者100人の10点満点中平均9.6点となった。時期によって応募数が大きく変動しても需要に応じて選考体制を柔軟に拡大・縮小できるようになり、採用チームは事務作業にかける時間を減らし、採用プロセス全体を通じてより付加価値の高い業務に時間を充てられるようになったとしている。
AIエージェントHopeが電話面接や評価を実施
「Blucor」は、製造・物流・建設などの現場職の大量採用に特化したAI採用プラットフォームで、2025年6月に提供が開始された。
プラットフォーム上ではAI採用エージェント「Hope」が、求人の設計・公開、候補者の発掘、応募者への連絡と日程調整、AI電話面接、根拠付き評価レポートの作成、採用管理システムへの反映までを実行する。一次面接ではAIが電話とSMSで応募者にコンタクトし、スキルや資格、勤務シフトなどを最大60分の電話面接で確認する。対応言語は50以上におよぶ。なお、AIは職務に関わる項目のみで一次面接を行い、最終的な採用判断は引き続き採用担当者が担当している。
パソコンや履歴書がなくてもスマートフォンだけで応募と面接が完結する設計で、40以上の採用管理システムとの連携機能や、AIによる生成回答などの不正の兆候を検知する機能も備えている。
今後の展開と関係者のコメント
IBPは今後、その他の子会社にも「Blucor」を展開し、活用拠点を段階的に広げる予定だという。またBlucor, Inc.は、米国での実績をもとに、ASEANや欧州など世界各地に採用拠点を持つ日本企業への提供を進めるとしている。
ITOCHU Building Products Holdings, Inc.のVice President of Human ResourcesであるShari Walsh氏は、「Blucor」の導入により応募者への迅速な連絡と職務に即した一貫性のある一次面接が可能になったと説明した。
Blucor, Inc.創業者兼CEOの則俊 慶太氏は、今回の取り組みを足がかりに、日本企業の海外拠点における採用を支えるインフラとなることを目指していく考えを示している。
企業概要
- 名称:Blucor, Inc.(ブルーコア)
- 所在地:米国ニューヨーク州
- 代表者:CEO 則俊 慶太
- 設立年月:2023年11月
- 事業内容:製造・物流・建設などの現場職採用を、募集からオファーまで一気通貫で支援するAI採用プラットフォーム「Blucor」の開発・提供
- URL:https://www.blucor.ai/


本記事はBlucor, Inc.の発表をもとに作成されています。
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