エシカル・スピリッツが国際認証B Corpを取得 Zeveroが支援
企業のサステナビリティ戦略を支援するグローバルスタートアップのZeveroは、支援先であるエシカル・スピリッツ株式会社が2026年7月に国際認証「B Corp™」を取得したことを発表した。東京都台東区蔵前に本社を置き、代表取締役CEOを小野力が務めるエシカル・スピリッツは、酒粕をはじめとする未活用素材をクラフトジンへ蒸留・販売するスタートアップである。Zeveroは同社の温室効果ガス排出量の算定や可視化を通じ、認証審査における環境分野の評価向上を支援した。
国際認証B Corpの評価基準
B Corp認証は、米国の非営利団体「B Lab」が運営する国際認証制度である。企業活動を「ガバナンス」「従業員」「コミュニティ」「環境」「顧客」の5つの分野から評価し、80点以上のスコアを獲得した企業のみが認証を取得できる。企業の利益だけでなく社会や環境への貢献を重視する指標とされ、世界ではパタゴニアやダノンなど10,000社以上が認証を取得している。
未活用素材の再生事業と資源循環の体制
エシカル・スピリッツは2020年の創業以来、酒粕をはじめ、規格外の果実、コーヒーの出し殻、カカオハスクなどの未活用素材をジンへと蒸留してきた。今回の審査では、自社製品の売上は100%をアップサイクル製品が占めている点などから、事業そのものが環境分野の「インパクト・ビジネスモデル」として認定された。一般的な原料アルコールだけに頼らず、酒粕焼酎など自社で蒸留したエシカル原酒を製品の一部に使用しており、過去に第三者算定を行った同社製品では1本あたり約21%のCO2削減効果が確認されている(※1)。
加えて、リサイクルや廃棄物の発生源での削減、再生可能素材の使用、排水の水質管理といった資源循環の取り組みも評価された。有害廃棄物の排出はゼロで、包材には100%リサイクル可能な素材を使用している。これらは2021年に取得した食品安全マネジメントシステムの国際規格「ISO 22000」にもとづく品質・トレーサビリティ管理体制によって運用されている。
※1 『LAST ELEGANT』の旧レシピ(当時の商品名『LAST EPISODE 0 -ELEGANT-』)を対象とした、Earth hacks株式会社「デカボスコア」による算定(2022年12月計測)。原料アルコール由来のジン667gCO2eに対し、酒粕をアップサイクルしたジンは523gCO2e。現行品の数値ではありません。
再生可能エネルギー導入による排出量削減
審査では、燃料・電力の使用実績にもとづく売上あたりの温室効果ガス排出量(炭素集約度)でも評価を得た。同社は2025年9月から、東京リバーサイド蒸溜所と蔵前オフィスにおいて、B Corp認証企業である株式会社UPDATERの「みんな電力」を導入し、使用電力を100%再生可能エネルギーに切り替えた。これにより、2026年1月から9月(9月29日時点)までに14,028kgのCO2排出量削減を実現した(※2)。
※2 CO2削減量は株式会社UPDATERによる算定で、環境省・経済産業省公表の「電気事業者別排出係数(令和4年度実績)」における旧一般電気事業者の標準メニュー係数を用いて算出
Zeveroによる排出量の算定・データ整備支援
環境分野の審査に向けて、Zeveroはエシカル・スピリッツの温室効果ガス排出量(Scope1-3)を自社のプラットフォームで算定および可視化した。燃料・電力の使用実績にもとづく炭素集約度や、再生可能エネルギー導入の効果を客観的データとして整理し、認証の評価項目に沿ったデータ整備とエビデンス整理を支援した。認証取得後も、排出量モニタリングの支援を継続して行うとしている。
会社概要とお問い合わせ先
- 会社名:株式会社Zevero
- 事業内容:サステナビリティ戦略支援プラットフォームおよびコンサルティングサービスの提供(20カ国以上の企業にサービスを提供)
- お問い合わせ先:担当者:大本彩加 メール:ayaka.omoto@zevero.earth
本記事は株式会社Zeveroの発表をもとに作成。
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