2024年5月18日、札幌大倉山ジャンプ競技場にて、世界で最も過酷な400m走と言われるヒルクライムのスプリントレース「Red Bull 400」が開催された。レッドブル・ジャパン株式会社主催のこのイベントは、最高斜度37度のラージヒルのスキージャンプ台を一気に駆け上がるレースで、日本での開催は7回目となる。

今年は16歳以上からエントリーが可能となり、最年少16歳から最年長72歳まで、史上最大規模となる1,644名が出場。男子シングル・女子シングル・男子リレー・オープンリレー・学生リレーの全5種目が実施された。また、レッドブル・アスリートの上田瑠偉選手も5年ぶりにエキシビジョン・ランナーとして参加し、男子シングルのペースメーカーとしてレースを盛り上げた。

男子シングルでは、田中聖土さんが3分35秒16でゴールし優勝。昨年の自身の結果を0.03秒上回る速さで、4連覇を達成した。女子シングルは、沢田愛里さんが5分5秒55で2021年以来2回目の1位に輝いた。男子リレーでは「Runway」が2分24秒11で優勝、学生リレーでは「Tokai Phenix」が2分16秒13で優勝を飾った。

レッドブル・アスリートの上田瑠偉選手は、「本職のトレイルランニングでもなかなか見かけることのない急斜面を、さらにこのスピードで登るというのはとても良い練習になった。改めてラージヒルを登るという貴重な体験を、多くの人にやってほしい」とコメントした。

【レース結果】

男子4×100mリレー
1位：Runway 02:24.11
2位：即席RC 02:29.68
3位：TWIST SAPPORO 02:30.80

オープン4×100mリレー
1位：頭文字Ｍ 02:55.35
2位：ビンブラスチン 03:14.25
3位：ちーむ ゆうぽよ 03:25.51

学生4×100mリレー
1位：Tokai Phenix 02:16.13
2位：ナチュリラ 02:24.53
3位：↓2位以下の方 02:26.62

女子 シングル
1位：沢田愛里 05:05.55
2位：大滝まゆみ 05:16.77
3位：戸井田美空 05:31.89

男子 シングル
1位：田中聖土 03:35.16
2位：山本大晴 03:40.84
3位：渡辺良治 03:42.40

Red Bull 400は、2011年にオーストリアで初めて開催され、日本では2017年から札幌大倉山ジャンプ競技場で開催されている。平均斜度35度、最高斜度37度で、平地でのランニングの約4倍の負荷がかかり、徐々に斜度がきつくなると立ったまま登ることが困難なほどの過酷なレースだ。