大正製薬の調査で40~50代女性の49.7%が理想どおりの睡眠取れず
大正製薬は、全国の40~50代女性を対象に睡眠に関する実態調査を実施し、結果を公表した。調査では49.7%の女性が理想どおりの睡眠を取れておらず、夜中に目が覚めたり眠りが浅かったりする中途覚醒の悩みを抱えている実態が明らかになった。中途覚醒の原因として栄養不足が関係する可能性については85.5%が知らないと回答している。
40~50代女性の多くが抱える中途覚醒の悩み

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、日本人の睡眠時間は国際的にみても短く、女性の40~50代では4割以上が1日6時間未満の睡眠しか確保できていないことが報告されている。また、睡眠中に何度も目が覚める「細切れ睡眠」はアルツハイマー病との関わりが指摘されている脳領域の構造的な違いが見られることが分かっており、男性よりも女性の方がその傾向が強い可能性が報告されている。ただし、この研究は中途覚醒がアルツハイマー病を引き起こすことを示したものではない。


こうした背景のもと、大正製薬が2026年10月に実施した実態調査では、49.7%の女性が理想どおりの睡眠を取れていないと回答した。あわせて、多くが夜中に目が覚めることや眠りの浅さといった中途覚醒の悩みを抱えている状況が示された。

睡眠対策における栄養への意識
調査によると、中途覚醒の原因として「栄養不足が関係する可能性」を85.5%が知らなかったと回答した。睡眠のために「栄養バランスを気にしている」人も12.6%にとどまっている。睡眠対策として生活習慣や寝室環境が意識される一方で、睡眠リズムを整えるための毎日の栄養に対する意識は低い実態がうかがえる。

加齢に伴うメラトニンの低下と睡眠リズム
睡眠と覚醒のリズムに関わる「メラトニン」は、加齢とともに分泌量が低下すると報告されている。この変化が、年齢とともに深い眠りを維持しにくくなったり、睡眠が途中で途切れやすくなったりする背景の一つと考えられている。高齢の不眠症患者を対象とした研究では、メラトニン投与によって睡眠効率の改善や夜間覚醒の減少が認められたとの報告もある。
体内時計からの指令により夜間に分泌が高まるメラトニンは、手足から熱を逃がして体の中心の温度を下げることで眠る準備を進める。メラトニンは体内で自然に直接生成されるのではなく、食事中のたんぱく質に含まれる必須アミノ酸「トリプトファン」を材料とする。トリプトファンは体内で合成できないため、肉や魚、卵、大豆製品などからの摂取が必要となる。体内に取り込まれたトリプトファンは、5-HTP(5-ヒドロキシトリプトファン)、セロトニンへと変換され、最終的にメラトニンになる。
メラトニンの生成に関わる栄養素としては、以下の成分が挙げられている。
- トリプトファン
- マグネシウム
- ビタミンB6
マグネシウムは海外で睡眠サポート成分として注目されており、体内時計の調整や神経の興奮抑制、筋肉の緊張緩和を通じてリラックス状態を保つことに関わるとされる。不眠症の高齢者を対象とした研究では、マグネシウムのサプリメント摂取により血清メラトニン濃度や睡眠時間、睡眠効率が上昇した事例が報告されている。
ビタミンB6は、トリプトファンからセロトニンが生成される過程で補酵素として機能する。水溶性ビタミンであり体内に蓄積されにくいため、継続的な摂取が求められる。
本記事は大正製薬の発表をもとに作成しています。
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