東京建物、豪物流施設ファンドに出資 同国初の物流施設事業に参画
東京建物株式会社は、オーストラリアの大手不動産会社Charter Hall Groupが組成する物流施設を投資対象とするファンド「Charter Hall Industrial Partnership 5」に出資参画した。本ファンドへの出資参画は、東京建物にとってオーストラリアにおける初の物流施設事業となる。
3大都市圏の物流施設6物件が投資対象
本ファンドの投資対象は、オーストラリアの3大都市圏(シドニー、メルボルン、ブリスベン)に所在する物流施設6物件で、賃貸床面積の合計は約335,000㎡に及ぶ。
対象物件のうち5物件(シドニー3物件、ブリスベン2物件)は既に竣工済みの施設で、稼働率は100%となっている。残る1物件(メルボルン)は2026年中に着工予定の新規開発案件である。
オーストラリアでは安定した人口増加と経済成長が見込まれており、これに伴い物流需要の拡大が続いている。一方で、物流施設の空室率は国際的に見ても低水準で、良好な需給環境が継続しているという。東京建物は物流セクターに強みを有するCharter Hall Groupとの協業を通じて、オーストラリアの物流事業に係る知見を獲得するとともに、今後の継続的な事業機会の確保につなげていくとしている。
本ファンドが投資対象とする各物件の概要は以下の通りである。
- シドニー所在物件(3物件合計)
- 所在地:ニューサウスウェールズ州 Wetherill Park
- 竣工年:2023年
- 敷地面積:142,599㎡
- 総賃貸床面積:73,835㎡
- 規模・構造:鉄骨造・平屋建3棟
- テナント:Coles(豪州大手の食品小売会社)他
- ブリスベン(北)所在物件
- 所在地:クイーンズランド州 Brendale
- 竣工年:2015年(2026年一部拡張)
- 敷地面積:185,500㎡
- 総賃貸床面積:71,670㎡
- 規模・構造:鉄骨造・平屋建2棟
- テナント:ALDI(ドイツ発の大手食品小売会社)
- ブリスベン(南)所在物件
- 所在地:クイーンズランド州 Richlands
- 竣工年:1993年(2017年一部拡張)
- 敷地面積:249,000㎡
- 総賃貸床面積:79,261㎡
- 規模・構造:鉄骨造・平屋建2棟
- テナント:Coca-Cola
- メルボルン所在物件
- 所在地:ビクトリア州 Dandenong South
- 工期:2026年中着工、2030年全体竣工(予定)
- 敷地面積:184,854㎡
- 総賃貸床面積:110,943㎡(予定)
- 規模・構造:鉄骨造・平屋建4棟(予定)
なお、イメージ画像や物件概要は現行の計画に基づくもので、変更となる可能性があるとしている。
東京建物の海外事業展開
東京建物は、2030年を見据えた長期ビジョン「次世代デベロッパーへ」において海外事業の拡大を重点戦略の一つと位置付けている。現中期経営計画期間(2025-2027年度)において、海外事業については1,100億円の投資を計画している。
オーストラリアにおいてはこれまでに分譲住宅開発事業、区分分譲倉庫開発事業、賃貸住宅開発事業に参画しており、本件は4件目の事業参画となる。同社は引き続き、現地有力パートナーとの協業を軸として事業機会の獲得に努める方針である。
共同事業者Charter Hall Groupの概要
1991年に設立されたCharter Hall Groupは、オーストラリア・シドニーに本社を置き、オーストラリア証券取引所(ASX)に上場する大手不動産会社である。物流施設、オフィス、商業施設、社会インフラを中心に、不動産開発、ファンドの組成・運用およびアセットマネジメントを一体で手掛けており、運用資産残高(AUM)はオーストラリアの上場不動産会社の中で最大規模を誇る。
本記事は東京建物株式会社の発表をもとに作成。
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