でんきの駅、長崎県諫早市に最大規模の系統用蓄電所を2026年10月着工へ
九州旅客鉄道株式会社(JR九州)、住友商事株式会社、住友商事九州株式会社が出資するでんきの駅合同会社は、長崎県諫早市において第3号案件となる系統用蓄電所「でんきの駅諫早」の準備工事を2026年10月より着工し、2028年12月の運用開始を予定している。
「でんきの駅諫早」はJR九州の鉄道用変電所跡地および隣接地を活用して整備されるもので、定格出力16メガワット、蓄電容量70メガワット時を計画している。同社がこれまで手掛けてきた案件の中で最大規模となり、同社初の特別高圧蓄電所となる。
「でんきの駅諫早」は、JR九州の鉄道用変電所跡地と隣接地の土地および系統容量を有効活用して整備する系統用蓄電所である。定置専用蓄電池システムを14基設置する計画となっている。
熊本県熊本市で整備された第1号案件「でんきの駅川尻」および第2号案件「でんきの駅富合」の定格出力がそれぞれ1.5メガワットであるのに対し、「でんきの駅諫早」の定格出力は約16メガワット、蓄電容量は約70メガワット時規模となる。でんきの駅合同会社が手掛ける案件として過去最大規模で、初の特別高圧蓄電所となる。
電力需給の安定化と再生可能エネルギーの利用拡大
九州エリアでは太陽光発電を中心に再生可能エネルギーの導入が進む一方、電力の供給量が需要量を上回る時間帯には出力制御が実施されており、電力需給の調整が課題となっている。
「でんきの駅諫早」は蓄電池の充放電を通じて電力需給の安定化を支え、再生可能エネルギーのさらなる利用拡大に貢献するとしている。
鉄道ネットワークと蓄電事業の知見を融合
でんきの駅合同会社は2023年4月12日の設立以来、JR九州が管理する鉄道沿線地や遊休地を有効活用し、JR九州の保守管理ノウハウや地域に根差した事業基盤と、住友商事グループが培ってきた蓄電事業の知見を組み合わせて事業を展開してきた。
同社は2024年に「でんきの駅川尻」、2026年に「でんきの駅富合」を熊本県熊本市で完工し、需給調整市場を通じた系統用蓄電池の運用を開始している。同社および出資企業各社は、蓄積してきた開発・建設・運用の知見を生かし、今後も九州エリアにおける鉄道沿線地や遊休地を活用した蓄電事業の展開を推進していく方針を示している。
- 事業場所: 長崎県諫早市(JR九州鉄道用変電所跡地および隣接地)
- 事業者: でんきの駅合同会社(職務執行者:山﨑 陽一郎・小島 慶太)
- 着工日: 2026年10月
- 運転開始: 2028年12月(予定)
- 定格出力: 16メガワット
- 蓄電容量: 70メガワット時
- システム概要: 定置専用蓄電池システムを14基設置、JR九州の鉄道用変電所跡地の有効活用(土地・系統容量)
本記事は九州旅客鉄道株式会社、住友商事株式会社、住友商事九州株式会社、でんきの駅合同会社の発表をもとに作成。
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