Daigasエナジー、第一工業製薬滋賀工場にMVR廃液処理システムを初導入
大阪ガス株式会社の100%子会社であるDaigasエナジー株式会社は、第一工業製薬株式会社の滋賀工場にMVR(自己蒸気機械圧縮)技術を活用した廃液処理システムを設置し、エネルギーサービス契約を締結した。同システムはDaigasエナジーとして初めて導入するもので、年間約2,000トンのCO2排出量削減を見込んでいる。
第一工業製薬滋賀工場における課題と導入の経緯
第一工業製薬では中期経営計画に基づき、低・脱炭素化をはじめとするサステナビリティ施策を推進している。滋賀工場では、製造工程で発生する廃液の濃縮に多量の蒸気を使用しており、その削減が課題となっていた。
Daigasエナジーは水処理ソリューションサービス「D-Aqua」を通じ、滋賀工場における蒸気使用量とCO2排出量の削減策を提案した。蒸気使用量の削減に効果的な設備として「MVR型蒸発濃縮装置」を選定し、廃液の処理が可能かを確認する事前のラボテスト結果を基に処理システムを構築した。
MVR技術による省エネと初期投資不要の契約形態
今回導入されたシステムは、濃縮工程で発生する蒸気を高性能ヒートポンプで圧縮・昇温して再利用し、熱エネルギーを有効活用する。濃縮工程で発生する蒸気を再利用しない従来の蒸気式廃液濃縮装置と比較して蒸気使用量を抑え、省エネルギー化とCO2排出量の削減を見込む。なお、年間約2,000トンのCO2排出量削減見込値は、従来の濃縮装置との比較において、年間都市ガス削減量と年間電力増加量の差し引きから試算された数値となっている。

また、今回はエネルギーサービス契約が採用されており、設備を顧客が購入するのではなくDaigasエナジーが施設に設置するため、第一工業製薬は初期投資不要で設備を導入できる。
第一工業製薬の環境目標達成への寄与
第一工業製薬は「2050年カーボンニュートラル」をマテリアリティの一つに位置付け、環境長期ビジョンに「2030年度温室効果ガス排出量2013年度比で30%削減する」目標を掲げている。本設備の導入により、目標達成に必要な温室効果ガス排出削減量約7,500トン/年の約27%に相当する効果が見込まれている。
Daigasグループは2025年2月に発表した「エネルギートランジション2050」のもと、カーボンニュートラル社会の実現に向けた課題解決に努める方針を示している。Daigasエナジーとしても、Decarbonization(低・脱炭素化)、Decentralization(分散化)、Digitalization(デジタル化)の3つのDを軸とした「D-Lineup」を通じ、顧客の低・脱炭素化と事業価値向上に貢献していくとしている。

会社概要

- 大阪ガス株式会社
本社所在地: 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 代表者: 代表取締役社長CEO 藤原 正隆 設立日: 1897年4月10日 事業概要: ガスの製造・販売、電力の発電・販売等 会社ホームページ: https://www.osakagas.co.jp/
- Daigasエナジー株式会社
本社所在地: 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 代表者: 代表取締役社長 福谷 博善 設立日: 2019年10月1日 事業概要: 業務用お客さま向けガス・電気の販売および保守等 会社ホームページ: https://www.daigas-energy.co.jp/
- 第一工業製薬株式会社
本部所在地: 京都府京都市南区東九条上殿田町48番地2 代表者: 代表取締役社長 山路 直貴 設立日: 1918年8月25日 事業概要: 各種工業用薬剤やライフサイエンス関連製品の製造および販売 会社ホームページ: https://www.dks-web.co.jp/
本記事はDaigasエナジー株式会社の発表をもとに作成されています。
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