TikTokがブランド保護の新ツールやAI広告ガイドなどを発表
ショートムービープラットフォームのTikTokは、シンガポールで開催したAPAC Responsible Media Forum 2026において、TikTok Brand Safety CenterおよびBrand Protection Playbookを発表しました。あわせて、独立系マーケティングコンサルタントのResponsible Marketing Advisoryと協業して策定した、広告でのAI技術活用に関する新ガイドAI Safety Essentialsを公開しました。イベント当日はアジア太平洋地域各地のブランド、広告会社、パートナー企業から30名の参加者が集まり、ブランドセーフティと広告の未来への責任について議論が行われました。
TikTokでは自動審査によって違反の可能性があるコンテンツを検出し、必要に応じて専門的なトレーニングを受けたモデレーターが文脈を踏まえた審査を行っています。誤解を招く可能性のあるコンテンツについては、International Fact-Checking Networkに認定された20を超える独立したファクトチェック機関に送られ、60言語、130市場をカバーする体制で検証が実施されています。
2026年4月から6月にかけて、日本国内ではコミュニティガイドライン違反により100万本を超える動画が削除されました。これは日本で公開された全動画のおよそ0.4%に相当します。TikTokの最新のコミュニティガイドライン実施レポートによると、そのうち99.0%が事前検知によって削除され、80.1%が24時間以内に削除されました。また、グローバルでは当該四半期における全動画削除の97.4%を、AI技術を活用したモデレーションを含む自動化システムが担いました。
なお、市場調査会社のIpsosが12市場を対象に実施した調査(2025年11月〜2026年2月実施、ブランドコンテンツ接触者と非接触のコントロール群を比較した相対的な上昇幅)によると、TikTok上でスポンサーラベルが付いたブランドコンテンツを見た人は、見ていない人と比べてブランドがリアルで本物に感じられると評価した割合が30%高く、信頼できると評価した割合は11%高い結果となっています。
TikTokのブランドセーフティ対策は、主に以下の3つの層で構成されています。
- Authentic space:すべての広告に対する基本的な安全基準に加え、インベントリーフィルター、カテゴリー除外項目、業種センシティビティ、除外リストなどのコントロールを設定可能。DoubleVerify、Integral Ad Science、Zefrなどの独立したパートナーによる追加検証も提供。
- Authentic communication:「ブランドコンテンツ」ラベルにより、クリエイターがブランドと協業していることを明示。
- Authentic disclosure:「AI生成コンテンツ」ラベルにより、AI技術を用いて作成または大幅に変更されたコンテンツの識別を支援。
さらに、広告掲載面の管理にとどまらず、プラットフォーム上の会話把握や潜在リスクへの対応を支援する新ツールも展開されています。Business Center上でブランドに関する会話状況や受け止め方を把握できるTikTok Market Scope Brand Perceptionのほか、アカウントチームや報告チャネルを通じた著作権・商標権侵害の報告窓口を設けています。また、TikTok Shopにおいては出品の権利侵害を報告できるIP Protection Center(知的財産保護センター、IPPC)や、ブランド自らが販売者の認可状況確認や模倣品削除を行えるTikTok Realを提供しています。
広告領域におけるAI技術のセーフティ対応
TikTokは、AI技術を活用したクリエイティビティの透明性と信頼性を維持するため、5つのレイヤーにまたがる枠組みであるResponsible AI Frameworkを運用しています。

2年前には動画プラットフォームとして初めてC2PAのコンテンツクレデンシャル機能を導入しました。現在はコンテンツクレデンシャル機能、クリエイター向けのラベリングツール、不可視ウォーターマーキング技術を組み合わせることで、これまでに30億本以上の動画をAI生成コンテンツとしてラベル付けしています。
TikTok for Business, Global Business Solutions Head of Global Responsible Media & Brand SafetyのFrancis Stones氏は、人々がTikTokに求めているのは真正性であるとしたうえで、「私たちの役割は、信頼を築き、維持しながら、ブランドが安心してカルチャーに参加できるためのツールとセーフガードを提供することです」と述べています。
TikTokの会社概要
- ミッション:創造性を刺激し、喜びをもたらすこと
- グローバル本社:ロサンゼルス、シンガポール
- グローバルオフィス展開:ニューヨーク、ロンドン、ダブリン、パリ、ベルリン、ドバイ、ジャカルタ、ソウル、東京などの国と地域
本記事はTikTokの発表をもとに作成されています。
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