ユーステラグループ、アバターLumia/ルミアにVR手話サポートギミックを同梱
東京都目黒区に本社を置き、原田アロハが代表社員を務めるユーステラグループホールディングス合同会社は、VRChat向けオリジナル3Dモデル「Lumia/ルミア」のサンプルおよび製品版アバターに、「VR手話サポートギミック Virtual Sign」を同梱した。

本ギミックはT_Chief_(T.C.Works)氏が開発したもので、VRコントローラーによるVR指文字の入力に応じてアバターの手形をリアルタイムで切り替える。ハンドトラッキングを使用せずに、標準的なハンドジェスチャーでは再現が難しい指の形を表現し、VR空間での手話コミュニケーションを支えるために作られた。
現実の指文字に近い表現を可能にするギミックの仕組み
VRChatでは音声に加え、身振りや表情、手話などを通じたコミュニケーションが行われているが、VRコントローラーで直接表現できる指の形には制限がある。そのため、これまではその制約に合わせて工夫された「VR手話」や「VR指文字」が使われてきた。
「Virtual Sign」は、こうしたVR指文字の入力を活用し、現実の指文字に近い手形をアバターで表現するためのギミックとなる。指文字や数字に用いられる17種類のハンドジェスチャーを追加し、有効な状態で対応する入力を行うと手形がリアルタイムで切り替わる。指文字は、主に手話単語のない固有名詞や新しい言葉などを伝える際に、50音に対応する手形を一文字ずつ示す表現であり、本ギミックはその細かな指の形をVRコントローラーの操作から表現できるよう補助する。
なお、本ギミックが補助するのは指文字や数字などに用いる手形の表現であり、手話全体を自動翻訳する機能ではない。

開発の背景にある現実とVRの手形の差異
「Virtual Sign」の開発は、T_Chief_氏自身の経験が契機となっている。同氏がVRChat内の手話教室でVR手話と現実の手話を学び、現実の手話サークルに参加した際、違いを理解していても日頃から見慣れたVR手話の形が先に出てしまうことがあったという。この経験から、VRChat内でも現実の手形に日常的に触れられるよう、自身が使用するギミックとして開発を始めた。
その後、ろう学校の学生がVRChatを訪れた際にVR特有の手形に慣れておらず会話を読み取りづらくなる場面を目にしたことで、一般公開が決められた。VRと現実の間にある手形の違いを少しでも小さくしたいという意図が込められている。

なお、本ギミックは「VketReal 2026 Summer」への出展などリアルの場でも紹介されているほか、VR・メタバース関連メディア「ぶいれぽ」において、開発のきっかけや工夫に関する同氏へのインタビュー記事が公開されている。
配布情報およびアバター関連情報
「Virtual Sign」は、T.C.WorksのBOOTHショップで無料公開されており、Modular Avatarを通じてアバターへ無料で導入できる。また、「Lumia/ルミア」への同梱を通じて、手話使用者や学習者に加え、VR手話に触れる機会がなかった層への認知拡大も目指されている。

ギミックおよびアバターの概要は以下の通り。
- 製品名:VR手話サポートギミック Virtual Sign
- 制作者:T_Chief_(T.C.Works)
- ギミック単体の配布価格:無料/応援版1,000円(内容は同一)
- 主な機能:VR指文字などの入力に応じた手形の切り替え
- 単体導入時の前提アセット:Modular Avatar、lilToon
- 配布先:BOOTH「T.C.Works」
- 配布ページ:https://booth.pm/ja/items/7744412
- 「Lumia/ルミア」商品ページ:https://booth.pm/ja/items/7643741
ユーステラグループホールディングス合同会社は、キャラクターIPとバーチャル体験を軸に3Dアバター、VR、動画配信、音声、医療、報道メディアなどを展開する統括会社で、公式サイトは https://group.u-stella.co.jp/ となっている。

本記事はユーステラグループホールディングス合同会社の発表をもとに作成。
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