ウォーカー、cccskillsでAIスキルの審査に関わる評議員の募集を開始
株式会社ウォーカーは、AI エージェント向け「Agent Skills」を日本語で探せるマーケット「cccskills」において、運営から独立した立場で審査や運営に意見を出す評議員の募集を始めた。スキルの公開基準の判断を運営会社だけで行わず、利用者や作り手、専門家の視点を取り入れた体制づくりを進める。個人および法人の双方が応募可能で、随時受け付けが行われる。
外部の視点を取り入れ安全な流通体制を整備
Agent Skills は、Claude Code や Codex などの AI エージェントに作業手順を教える指示書(SKILL.md)とスクリプトのセットであり、利便性を高める一方で攻撃の経路になる恐れもある。米 Snyk 社が 2026 年 2 月に公開した調査(Cloud Security Alliance の解説による)によると、公開スキル 3,984 件のうち 76 件で悪意のある処理が確認された。
10 万件を超えるスキルが掲載されている cccskills では、一定のスター数があるリポジトリの取り込みや、AI による安全面の A/B/C 判定、使い捨て環境での実行比較、利用者からの通報対応などを通じて安全性を確認してきた。2026 年 10 月 27 日時点で安全面の判定が付いている 6,668 件の内訳は、A が 3,865 件、B が 2,647 件、C が 156 件となっている。しかし、AI の誤判定や通報の判断、基準の偏りなどを運営会社内だけで察知することには限界があるため、安全と流通のバランスを外部から検証する役職として評議員を設置することになった。
4つの担当領域と透明性を確保する仕組み
評議員は、公開審査への助言、セキュリティ審査、運営の監督、コミュニティ代表という 4 つの役割から得意な分野を担当し、複数を兼務することもできる。

- 公開審査への助言:掲載停止の判断や評価基準の見直しに関する意見の提示
- セキュリティ審査:危険な挙動が疑われるスキルや脆弱性の報告を踏まえた対応勧告
- 運営の監督:運営方針や利害相反、年 1 回の透明性報告の外部検証
- コミュニティ代表:スキルの作者や利用者の声を収集し運営へ届ける活動
評議会が提示するのは助言と勧告であり、最終的な判断は運営会社が行う。運営会社が勧告に従わなかった場合はその理由を公開するほか、通報者や個人が特定される内容を伏せた会議の要旨もウェブサイト上で公開される。

個人・法人の双方を対象に随時受付
評議員には個人評議員と法人評議員の 2 種類があり、権限や役割は同一となる。法人評議員は参加担当者を 1 名選定する。特定の企業への偏りを防ぐため、議決権は個人・法人ともに 1 者 1 票とし、同じ企業グループからは 1 者までに限定されるほか、法人評議員の比率は全体の半数未満に制限される。また、自社や関係会社のスキル・製品・競合事業に関わる案件の審議や判断には加わらない規定となっている。
応募条件や活動内容は以下の通りとなっている。


- 募集対象:Claude Code などで Agent Skills を利用または作成している個人・法人(専門家資格は不問)
- 応募資格:理念への共感、守秘・利害相反ルールの遵守、18 歳以上(法人の場合は担当者)、株式会社ウォーカーおよび関係会社の役職員でないこと
- 活動頻度・負荷:月 1 回程度(60 分ほど)のオンライン会議と案件ごとの非同期レビュー(月 2〜4 時間が目安)
- 任期・待遇:任期 1 年(再任可)、無報酬(会費負担なし、希望者はサイトに氏名掲載)
- 人数・選考:定員や締切は設けず随時受付。書類選考(結果は応募から 4 週間以内を目安に通知)後、30 分ほどのオンライン面談を実施
- 応募方法:募集ページ(https://cccskills.com/council)のフォームより申請(MirAI ID (無料)が必要)
株式会社ウォーカーについて
株式会社ウォーカーは、東京都文京区湯島3-14-8 加田湯島ビル5階に拠点を置き、代表取締役を伊東 雄歩が務める企業である。Agent Skills マーケット「cccskills」のほか、セルフブランディングの投稿サービス「MiraiPage」、学生と企業の DX コンテスト「DigiTech Quest」の運営を手掛けている。プラットフォームである cccskills(https://cccskills.com)では、英語・中国語・韓国語版のほか、MCP サーバーと公開 API も展開されている。
本記事は株式会社ウォーカーの発表をもとに作成されています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



