サンヴィレッジ、栃木市の太陽光発電所でリパワリングと蓄電池併設へ
株式会社サンヴィレッジは、グループ会社の合同会社TKMが保有する栃木県栃木市の「栃木市皆川城内発電所」において、太陽光発電設備のリパワリングおよび蓄電池の併設を進めている。同発電所はすでにFIT制度からFIP制度への転換を完了しており、2027年3月の工事完了を予定している。太陽光パネルの増設や蓄電システムの導入、自社開発の「SVゲートウェイ」による統合制御を通じて、発電電力の有効活用と収益性向上を目指す。
事業の背景とリパワリングの狙い
政府が再生可能エネルギーの主力電源化と電力市場への統合に向けてFIT制度からFIP制度への移行を推進する中、FIP転換は出力制御の抑制が期待される一方、市場価格の変動や発電量予測、インバランス管理への対応が課題となる。
こうした課題に対し、サンヴィレッジはFIP転換とリパワリングによる発電能力の増強、蓄電池による電力の時間帯シフトを組み合わせることで、発電事業者の収益性向上と再生可能エネルギーの有効活用を目指している。
設備更新の内容と導入システム
本事業では、既存の太陽光パネルおよびPCSの更新とパネルの増設を行い、DC容量を約499kW(498.96kW)から約827kW(827.20kW)へ約66%増強する。AC容量は約499kW(498.9kW)に維持し、既存の系統連系設備を有効活用することで、年間発電量はシミュレーション上で約55万kWhから約92万kWhへ約68%増加する見込みとなっている。
蓄電設備としては、ダイヘン製PCSとCATL製蓄電池を組み合わせたJC-STAR★1認証取得済みの蓄電システム(容量2,444kWh)を採用する。サイバーセキュリティに配慮するとともに、自社開発の「SVゲートウェイ」により太陽光発電設備と蓄電池を統合制御し、市場価格に応じた充放電運用を行う。これにより、FIP制度の適用期間終了後も市場価格の高い時間帯に放電して売電収益の向上を図り、発電事業の長期的な収益性確保を目指すとしている。
今後の事業展開
サンヴィレッジは同発電所においてアグリゲーターを担い、事業で培う技術や運用ノウハウを活用して、太陽光発電と蓄電池を組み合わせた分散電源のアグリゲーション事業の拡大や、需給調整市場への参入も視野に入れている。
また、FIP電源由来の非化石証書を活用した環境価値の直接提供や小売電気事業者への卸売供給のほか、蓄電池による電力の時間帯シフトを活用したデータセンターなどの24時間稼働施設や夜間需要への対応を進める方針だ。将来的なGHGプロトコルの改定を見据え、発電と電力消費の時間帯を一致させる「アワリーマッチング」に加え、発電地と需要地の電力供給エリアの整合性を確保する「デリバラビリティ」への対応も目指すとしている。
対象発電所の概要
- 発電所名:栃木市皆川城内発電所
- 発電事業者:合同会社TKM
- 太陽光DC容量:498.96kW → 827.20kW(約66%増)
- 太陽光AC容量:498.9kW(変更なし)
- 想定年間発電量:約55万kWh→約92万kWh(約68%増)
- 蓄電システム:ダイヘン&CATLパッケージ
- 蓄電池容量:2,444kWh
- JC-STAR認証:JC-STAR★1認証取得済み
- 制御システム:自社開発「SVゲートウェイ」
- アグリゲーター:株式会社サンヴィレッジ
- リパワリング・蓄電池併設完工:2027年3月予定
本記事は株式会社サンヴィレッジの発表をもとに作成。
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