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JR東日本とJR西日本参画の高速鉄道規格がUICの優秀出版賞を受賞

東日本旅客鉄道株式会社と西日本旅客鉄道株式会社が策定に参画した国際的な鉄道業界規格「IRS 70734」が、国際鉄道連合(UIC)の「Excellence in Railway Publication AWARDS(優秀出版賞)」を受賞した。授賞式は2026年10月13日にフランス・パリで開催された。両社は日本の新幹線の技術仕様を同規格へ反映させる取り組みを行ってきた。

現代の高速鉄道技術に対応した改訂を評価

Excellence in Railway Publication AWARDSは、UICが発行する技術仕様書やガイドラインなどを対象に、出版物としての品質向上や外部組織との連携、革新性、ビジネスへの貢献などを総合的に評価し、優れた成果を表彰することを目的としている。JR東日本にとっては2024年の「IRS 60660」に続く3度目の受賞であり、JR西日本にとっては初めての受賞となった。

UIC標準化プラットフォーム議長は講評において、長年参照されてきた技術文書を現代の高速鉄道技術や運用上の要件に対応する形で発展・改訂した点や、欧州、日本、中国およびインドから寄せられた知見と経験が本成果に大きく貢献した点を高く評価している。

自動で減速させる方式を追記し併記を実現

「IRS 70734」は、高速鉄道向け安全設備および列車制御システムの適合要件を定める業界規格である。本規格の原案である「Leaflet 734」(1986年発行)は主に欧州の鉄道システムを前提としており、日本の新幹線方式やその背景となる安全思想・運用実態は十分に反映されていなかった。

約2年の議論を経て日本の新幹線の技術仕様が反映され、2026年4月に正式発行に至った。高速鉄道IRS作業部会における改訂作業において、JR東日本およびJR西日本は新幹線で採用されている技術を踏まえ、欧州や中国で主流の運転士による減速方式に加え、日本で用いられている自動で列車を減速させる方式の追記を提案し、両方式が併記されることになった。

作業部会への参加企業等は以下の通り。

  • JR東日本
  • JR西日本
  • 中国国鉄ならびに関連企業
  • フランス国鉄
  • ドイツ国鉄
  • インド高速鉄道公社等

国際標準化の取り組みとUICの概要

東京都渋谷区に本社を置き喜㔟 陽一が代表取締役社長を務める東日本旅客鉄道株式会社と、大阪市北区に本社を置き倉坂 昇治が代表取締役社長を務める西日本旅客鉄道株式会社は、日本の鉄道システムの技術的知見や安全思想を国際的な業界規格へ反映し、鉄道システムの相互理解促進や海外事業展開に資する標準化活動を進めている。

規格を制定するUICおよびIRSの概要は以下の通り。

  • UIC:1922年に発足したフランスのパリに本部をおく、世界各国の鉄道事業者によって構成される国際機関。約220の鉄道関連団体から構成され、円滑な国際鉄道運行を推進するため鉄道における業界規格の開発・発行等を行う。
  • IRS:UICが開発・発行を行っている鉄道分野における業界規格。2013年より前身の「UIC Leaflet」からIRSへの改訂作業が開始され、2025年12月の時点で413件のIRSが発行されている。

本記事は東日本旅客鉄道株式会社および西日本旅客鉄道株式会社の発表をもとに作成。

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