AI普及でITエンジニア採用増が半数以上 難易度上昇も6割 レバテック調査
レバテック株式会社は、ITエンジニア採用を実施している企業の担当者553名を対象に、生成AI普及に伴うITエンジニア採用市場の実態調査を実施した。調査の結果、AIの影響を受けて半数以上の企業がITエンジニアの採用数を増やしたと回答した一方、6割以上の企業が採用難易度の上昇を実感していることが分かった。また、内定時の提示年収についても47.7%の企業が増額したと回答しており、AI時代における人材獲得や要件の変化が浮き彫りとなっている。
開発や新規事業の増加で半数以上の企業がITエンジニア採用を拡大
AI普及の影響によるITエンジニアの採用数の変動について調査したところ、「増やした(16.5%)」と「やや増やした(34.7%)」を合わせて半数以上の企業が採用数を増やしたと回答した。


採用数を増やした理由としては、「AI関連の開発・導入プロジェクトが増加したから(30.7%)」が最も多く、次いで「AIを活用した新規事業・新サービスの立ち上げが増えたから(30.0%)」、「AI活用を推進できるエンジニアの確保を強化しているから(18.0%)」が続いた。多くの企業において、AIの普及や活用に伴いITエンジニアの需要が拡大している状況が示されている。


求められる要件の高度化により6割以上が採用難易度の上昇を実感


AIの影響を受けたITエンジニアの採用難易度の変化については、「上がったと思う(29.3%)」と「やや上がったと思う(37.1%)」を合わせて6割以上の企業が採用難易度の上昇を実感していると回答した。


難易度が上昇した理由を尋ねたところ、「AI時代に求められるスキル要件が複雑化・高度化したから(39.5%)」が最多となった。次いで「AIを使いこなせる高度な人材への需要が高まり、採用競争が激化したから(37.6%)」、「AI活用経験の有無など、評価すべき項目が増えたから(10.9%)」となっており、求める人材要件の高度化や複雑化が採用難易度を押し上げている様子がうかがえる。
47.7%の企業が提示年収を増額し50万円以上の引き上げも2割超

内定時の提示年収の変化については、「上がった」と回答した企業が47.7%となり、「下がった(2.7%)」と回答した企業の17倍以上となった。
提示年収の上昇額の内訳は「20万〜30万円未満(22.7%)」が最も高い割合を占めた一方、「50万〜100万円未満(13.6%)」と「100万円以上(8.3%)」を合わせると2割を超えており、比較的大幅な引き上げを行う企業も一定数存在している。
また、市場全体で求められるスキル水準が特に上がった職種については、「セキュリティエンジニア」が41.6%で1位となった。業態別に見ると、非IT関連の事業会社で「セキュリティエンジニア」が最も高い割合となったほか、システム開発関連会社では「セキュリティエンジニア」と「クラウドエンジニア」のスキル水準が高まったとする回答が目立っている。
柔軟な採用要件の見直しや就業環境の整備が獲得の鍵に
レバテック株式会社の泉澤 匡寛代表執行役社長は、AI普及によって新たな開発や事業機会が生み出され、人材需要が押し上げられている側面を指摘した。その上で、採用成功のためには単に提示年収を引き上げるだけでなく、変化し続けるスキル要件を見極めて柔軟に採用要件を見直すことや、迅速な意思決定、AI活用環境の整備、最新技術に挑戦できる育成・就業環境の提示が人材の獲得や定着における鍵になるとの見解を示している。
調査概要

- 調査年月:2026年7月14日~22日
- 調査方法:インターネット調査
- 調査主体:レバテック株式会社
- 実査委託先:GMOリサーチ&AI株式会社
- 有効回答数:553名
- 調査対象:IT/システム担当者の採用・人的リソース調達に関わっている方
本記事はレバテック株式会社の発表をもとに作成されています。
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