丸文がAIロボットAeolusによる警備サービスを本格開始 改修工事なしで階間移動
エレクトロニクス商社の丸文株式会社は、Aeolus Robotics Corporation(Aeolus社)製のヒューマノイドAIロボット「Aeolus(アイオロス)」を活用した警備サービスの提供を本格的に開始した。同ロボットは2本のアームと独自のAI技術を備え、エレベーター連携工事を行うことなく自らボタンを押して階間移動ができる実用型AIロボットである。オフィスビルや商業施設、病院などにおける警備巡回や立哨業務の自動化を実現し、現場のDXを支援するとしている。
導入におけるコストと工期の課題を解決
近年、少子高齢化に伴う労働人口の減少により、ビルメンテナンスや警備市場では人材不足や警備員の高齢化が課題となっている。特に夜間の巡回・警備業務は負担が大きく、ロボットによる自動化や省人化への期待が高まっている。
一方で、従来の警備ロボットを複数階で運用する場合、エレベーターとシステムを連携するための高額な改修費用(約300万〜1,000万円)や数カ月におよぶ工期が導入の障壁となっていた。また、築年数が経過したビルではシステム連携自体が物理的に困難なケースもあった。丸文とAeolus社は、介護施設等で培った自律走行技術とロボットアームによる操作能力をベースに、既存設備の改修を不要とすることで、低コストかつスピーディな警備DXを実現するとしている。
警備運用における主な特長として、以下の機能が挙げられている。
- エレベーター連携費用0円でフロア間自律移動:AIがエレベーターパネルを認識し、ロボットアームでボタンを物理操作して乗降する。エレベーター側の改修が不要なためエレベーター連携費用は0円となり、築年数が経過したビルや従来は連携できなかったエレベーターにも対応可能としている。
- 暗闇に対応するナイトビジョンと3D空間認識:LiDARや3Dビジョンで障害物を回避し、ナイトビジョンにより消灯後の暗いオフィスや病院内でも正確に移動・見回りを遂行する。
- AIによる異常・環境チェックと警報:正常な状況を画像で覚えさせることで、現状との差異をAIが検知すると警告を発報し、警備員の迅速な対処を可能にする。
夜間巡回や立哨における具体的な活用シーン
オフィスビルや商業施設、ビルメンテナンスにおける具体的な活用シーンは以下の通りである。
- 夜間巡回:複数階にまたがる夜間巡回や異常検知・警告を実施する。検知できる異常として、消火器の有無、消火栓周りの障害物有無、ドア開閉、施錠(サムターン)確認などが含まれる。
- 立哨:姿勢検知機能により転倒や座り込みなどを検知して警告を発報し、急病人やけが人などの早期発見と迅速な対処を可能にする。人を検知すると自動で簡単な挨拶や警告を発するほか、飲食禁止エリアおよび立ち入り禁止エリアでの警告、不審者への心理的抑止力としても効果を発揮するとしている。また、360度カメラのストリーミング映像を確認でき、不審な行動をとる人物や困っている人を発見した場合、管理センターからロボットを通じて直接話しかけることができる。

今後の機能拡張と取り組み
今後は、施設や建物の状況に応じて検知できる異常の種類を拡張していくとともに、簡単な挨拶だけでなくAI chatbotを活用した案内や相談対応など、機能の向上に努めていくとしている。
丸文株式会社について
丸文株式会社は、1844年に創業したエレクトロニクス商社で、現在はグローバルに事業を展開している。
- 本社:東京都中央区⽇本橋⼤伝⾺町 8-1
- 設立:1947 年
- 代表者:代表取締役社⻑ 兼 最⾼経営責任者(CEO)堀越裕史
- 事業展開:デバイス事業、システム事業、アントレプレナ事業の3事業
- URL:https://www.marubun.co.jp/
本記事は丸文株式会社の発表をもとに作成。
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