フォーカスシステムズ、MonoCrypt AESがFIPS 140-3認証取得
東京都品川区に本社を置き森啓一が代表取締役社長を務める株式会社フォーカスシステムズは、自社開発の暗号モジュール「MonoCrypt AES」について、米国連邦標準規格「FIPS 140-3」の認証を取得した。証明書番号は「FIPS140-3 Validated, Certificate #5488」となる。AIの悪用等によるサイバー攻撃の巧妙化や情報漏洩リスクが高まる中、個人情報や機密情報といった重要データそのものを暗号化することで情報セキュリティ強化に貢献するとしている。
米国連邦標準規格FIPS 140-3の概要
FIPS 140-3は、アメリカ合衆国商務省の傘下で標準化や測定技術の開発を行う連邦政府の研究機関である米国国立標準技術研究所(NIST)が定める、暗号モジュールのセキュリティ要件に関する米国連邦標準規格である。暗号機能の実装や鍵管理等について評価が行われ、所定の要件への適合が確認された暗号モジュールが認証される。
同規格は、米国政府機関等で重要な情報を保護するシステムに利用される暗号モジュールの選定基準の一つとして活用されている。同社は今回の認証取得により、国際的に活用されるセキュリティへの適合を客観的に示すことで製品の信頼性を高め、高いセキュリティ要件が求められる分野への展開を推進するとしている。なお、暗号モジュールとはデータを暗号化するためのシステム開発用ライブラリを指す。

暗号モジュールMonoCrypt AESの機能と技術的背景
「MonoCrypt AES」は、同社が開発・販売する、システムやアプリケーションに組込んで利用するライブラリ型の暗号モジュール製品である。既存システムに組込むことで、保存データや送受信データを世界標準の暗号化方式であるAESにより暗号化し、個人情報や機密情報等の重要データを保護する。
物質やエネルギーの最小単位である量子の原理を利用し、従来のコンピュータでは膨大な時間がかかる特定の計算を高速に処理できると期待される量子コンピュータの発展に伴い、従来の暗号技術から耐量子暗号(PQC)への移行が進んでいる。その環境下において、本製品が提供するAESは今後も継続的な利用が見込まれる暗号技術とされ、米国国立標準技術研究所(NIST)もAESの継続利用を認めていることから、将来を見据えた重要データの保護への活用が期待されるとしている。
ただし、本認証は対象バージョン・動作環境・承認された運用モード等の条件に基づくものであり、組込み先製品・システム全体の認証や、各案件の調達要件すべてへの適合を保証するものではない。また、今回のFIPS 140-3認証は本製品のPQC対応を認証するものではないと説明されている。
今後の展開と適用領域の拡大
同社は認証取得で培った知見や国内メーカーとしての技術サポート力を活かし、顧客の製品に「MonoCrypt AES」を組込むことで、FIPS 140-3への適合が求められる海外市場への展開や政府調達関連案件への参入を支援していく方針である。また、官公庁・金融・医療等の高いセキュリティ要件が求められる国内分野への提案力を強化し、製品の適用領域拡大を図る。
あわせて、暗号モジュールの選定・導入をはじめとするデータ保護に関する技術支援を通じて、新たな事業機会の創出につなげていくとしている。
株式会社フォーカスシステムズの概要
株式会社フォーカスシステムズは、公共・通信をはじめとする社会性の高い分野におけるシステム開発・運用に携わるほか、IoT、クラウドやAI等の技術領域におけるビジネス展開も進めている。
- 設立:1977 年
- 所在地:東京都品川区
- 代表者:代表取締役社長 森啓一
- 製品ページ:https://www.focus-s.com/service/monocryptaes
- ホームページ:https://www.focus-s.com/
本記事は株式会社フォーカスシステムズの発表をもとに作成。
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