採用内製化がうまくいった企業は既存クライアントの10%、BOTANICO調査
株式会社BOTANICOは、自社の既存クライアント40社を対象に実施した「採用業務の内製化に関するアンケート調査」の結果を発表した。調査によると、「採用業務の内製化がうまくいった」という設問に対して肯定的に回答した企業は10%(4社)にとどまった。多くの企業において、採用業務を自社のみで完結させることの難しさが浮き彫りとなっている。
採用内製化の成功実感は1割にとどまる
株式会社BOTANICOが実施したアンケート調査では、「採用業務の内製化がうまくいった」という設問に対し、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答した企業は10%(4社)であった。一方で、上記以外の回答は90%(36社)を占めており、内製化に成功したと実感している企業は1割にとどまっている。
採用業務の内製化には、求人票の作成や応募者対応にとどまらず、採用ターゲットの設計、採用広報、面接、採用後の振り返りなど複数の工程が含まれる。そのため、単に業務を社内に移管するだけでなく、継続的に採用活動を実施できる体制の構築が重要とされる。なお、本調査は回答企業全体を母数としており、採用内製化に実際に取り組んだ企業だけを対象とした成功率ではない。
内製化が進まない背景と想定される課題
採用業務の内製化には、ノウハウの蓄積や企業文化の直接的な発信、改善の迅速化といった利点がある。しかし、特に中小企業では専任担当者を配置できず、総務や人事、経営者が他業務と兼任しているケースもある。その結果、求人票の改善や採用データの分析などを継続することが難しくなる場合がある。
社内で完結させるのが難しい主な要因としては、採用ターゲットの曖昧さ、ノウハウ不足、応募者対応の時間の不足、特定担当者への依存などが挙げられる。BOTANICOは、内製化の目的を「外注をゼロにすること」ではなく、「自社で継続的に採用活動を改善できる体制を構築すること」と捉えており、社内で担う業務と外部専門家に依頼する業務を整理することが重要だとしている。
SNSや生成AIを活用した業務効率化
内製化を進める手法として、Instagram、X、TikTokなどのSNSを活用した採用広報が選択肢となる。社員インタビューや職場環境などを発信することで、応募前の理解促進が期待できるが、求人ページへの導線や面接プロセスを含めた設計が必要となる。
また、生成AIを活用して求人票の構成案や採用広報の企画、案内メールの文面作成といった作業を効率化することも可能だ。AIにより定型業務の負担を減らせる一方、採用判断における公平性や個人情報の適切な取り扱いが求められるため、候補者の評価・選別をAIの出力結果だけで行うことは避け、人による確認と判断が必要としている。
調査概要
- 調査期間:2026年9月1日〜2026年9月30日
- 調査機関(調査主体):株式会社BOTANICO
- 調査対象:株式会社BOTANICOの既存クライアント
- 有効回答数:40件
- 調査方法:既存クライアントへのアンケート調査
- 集計方法:回答者のうち「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答した割合を、採用業務の内製化がうまくいったと感じている企業の割合として算出
- 調査項目:AIを活かした作業(要確認:採用業務の内製化に関する設問)
※本調査は株式会社BOTANICOの既存クライアント40社を対象としたものであり、国内企業全体の傾向を示すものではありません。 ※本調査における「うまくいった」とは回答企業による主観的な評価であり、採用人数、応募数、採用コスト、定着率などの客観的な成果を測定したものではありません。 ※本調査では、採用内製化に取り組んだ企業数や、内製化がうまくいかなかった理由については個別に測定していません。
本記事は株式会社BOTANICOの発表をもとに作成。
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