イケウチなど3社、GSでゲート型スキャナーによる車両AI診断の実証実験へ
自動車の板金塗装事業を手掛ける株式会社イケウチ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:池内 美友)は、加藤石油株式会社およびTractable株式会社と連携し、ゲート型スキャナーを用いたキズ・ヘコミAI診断の実証実験を実施する。実証実験は2026年9月5日から7日までの3日間、埼玉県春日部市のガソリンスタンドで行われる予定だ。ゲート型スキャナーを用いたAIによるキズ・ヘコミ診断の実証実験としては、SS/GS業界初になるとしている(2026年8月イケウチ調べ※1)。
実証実験の背景と目的
従来の自動車板金塗装業界における修理受付は、顧客からの自己申告や店舗スタッフによる目視での声がけといった属人的なオペレーションに依存しており、車両に損傷があっても修理の機会を逃すなどの課題があった。
今回のプロジェクトでは、ガソリンスタンドの来店動線にAI技術を組み込むことで、車両の損傷ニーズをデータとして顕在化させることを目指す。専門領域に特化した「バーティカルAI」による解析を通じて、顧客体験の向上と業務のデジタル化を両立するデータ駆動型モデルへの転換を検証する。
実証実験の概要と3社の連携体制

実証実験では、洗車割引をきっかけにAI診断を案内する。利用者の車両が「AIゲート」を通過することで、AIが自動で車両を撮影・解析し、診断結果と概算見積もりを即時に提示する仕組みとなっている。
- 日程:2026年9月5日(土)、6日(日)、7日(月)各日9時〜18時
- 場所:ENEOS EneJet 春日部SASS / 加藤石油株式会社(埼玉県春日部市増田新田390)
本実証実験における各社の役割は以下の通りとなる。
- 加藤石油株式会社:顧客への声がけや診断結果の説明などフロント接点を担い、修理の契約・受注窓口を担当する。
- Tractable株式会社:北米で先行展開しているハードウェアスキャナー「LumaScanner™」を提供し、ゲート通過時の動画をもとにAIによる損傷判定と診断レポート・概算見積もりの即時生成を行う。
- 株式会社イケウチ(池内自動車):AI診断に関心を持った顧客への正式見積もり作成、修理施工、納車を担当し、埼玉県内に展開する5店舗の直営ネットワークと修理ノウハウを活用する。
今後の展望と他産業への波及
3社は今回の実証実験を通じ、診断件数だけでなく従来運用との差分や増分利益、情報連携フローの正確性を検証する。検証結果をもとに属人的な運用を排した需要創出モデルの確立を図り、業界全体のIT化およびDX推進を目指す方針だ。
また、職人の技術や目視に依存してきた板金塗装領域での「AIによる需要創出と職人の連携」モデルは、建設、製造、物流といった他の現場産業にも応用が可能であると推察しているという。
参加企業の概要
- 株式会社イケウチ:板金塗装専門店「池内自動車」を全国に35店舗展開。2026年には年間修理台数39,115台を突破している。
- 加藤石油株式会社:1973年設立。フルサービス型を中心にサービスステーションを19店舗展開し、自動車メンテナンスやレンタカー事業などを手掛ける。
- Tractable株式会社:自動車の車両状態把握における画像認識AIソリューションを提供し、国内外の損害保険会社への導入実績を持つ。
※1:2026年8月イケウチ自社調べ。日本国内の主要な「ガソリンスタンド(SS/GS)運営企業」および「AI車両診断サービス提供企業」を対象に、「ゲート型スキャナーを用いたAIによるキズ・ヘコミ診断の実証実験」の公開事例をインターネット調査した結果。
本記事は株式会社イケウチの発表をもとに作成。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



