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リクエスト、複数AIチーム協働による仕事観変化の実践記録を公開

組織行動科学®の研究・教育開発を行うリクエスト株式会社は、複数のAIチームとの協働を通じて仕事の捉え方が変わり始めたとする実践記録を公開した。実務における試行を実践者1名が振り返った対話をもとにまとめられており、あわせて実践ガイド『AIとできる仕事が増えたとき 次に何を試すか』を無料公開している。作業にかかる時間の短縮や空虚感を経て「もう一歩進んだ感じ」に至る変化をたどり、業務の進め方を見直す材料として提示している。

複数のAIチームによる分担と並行作業の体験

実践者は、ChatGPT WorkなどのAIとの協働を続けるなかで従来の仕事の定義が変わり始めていると感じ、「今まで人間が時間をかけていたことに時間が掛からなくなり、そこで空虚感が出てきた。そこからもう一歩進んだ感じです」と述べた。

本記録では、個別の仕事を進める対話の場を「ワーク」、その中で仕事を分担する複数のAIを「AIチーム」と呼んでいる。実践者が着目したのは、主担当のAIが仕事の一部を別のAIに分担して結果をまとめる「一つのワークの中」での進め方と、別々の目的を持つ仕事をそれぞれの対話の場で進める「複数のワークの間」での並行の二点である。

環境内には主担当を含む最大7つの同時稼働枠があり、実践者は「1チーム7人が複数考え動いてくれる。信じがたい事実に直面している事実」と語っている。なお、発言内の「7人」はAIエージェントを人にたとえた表現であり、利用できる上限であって実際の稼働数や人間7人分の成果を示すものではないとしている。

進められる仕事の範囲を捉え直す仮説

複数の仕事が並行して進む状況では、自身が直接作業する時間と仕事全体が進む範囲との関係が変化する。同社は、この経験が「自分はどの範囲の仕事を進められるのか」という見積もりを変え、仕事の捉え方を更新するきっかけになるのではないかという仮説を立てている。

関連する研究として、Leeらが2026年に報告した269名の実験が挙げられている。職種に即した文章課題において、AIの文章をそのまま使う条件では自力で行える感覚や成果を自分のものと感じる度合い、仕事に感じる意味が低下した一方、初稿を自ら執筆した後にAIで改稿する条件ではAIを使わない条件に近い水準が保たれたという。複数のAIチームと仕事を進める経験と仕事観の変化との関係については、今後の観察対象と位置づけている。

実践ガイドの無料公開と記録の範囲

実践記録とともに公開された実践ガイド『AIとできる仕事が増えたとき 次に何を試すか』は、A4横・全8ページのPDF形式となっている。図解や具体例、選択肢を通じて、以前は着手できなかった仕事を試すための方法がまとめられている。内容はAIによる分担や並行を示す図解のほか、貸し会議室を例にした取り組みの比較、小さな試行と振り返りに進むための確認項目などで構成される。

今回の記録対象は、2026年10月26日の振り返り対話における同社の実践者1名の発言である。作業時間や成果の変化、空虚感の先へ進んだ理由などは今後確かめる対象としている。なお、記録の整理と原稿の編集には生成AIが使用されている。

リクエスト株式会社は、東京都新宿区に拠点を置き、組織で働く成人の研究と教育開発を行っている。980社・33.8万人の働く人のデータを研究基盤とし、人と仕事の実際の記録から行動や判断を支える条件を捉え、職場で使える方法を研究している。

  • 会社名:リクエスト株式会社
  • 所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目4番8号 京王フレンテ新宿3丁目4F
  • 公式サイト:https://requestgroup.jp/

本記事はリクエスト株式会社の発表をもとに作成。

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