Dellows News

ヴァレオとアンリツ、SDV向け検証ソリューションを第39回5GAA会合で共同展示へ

フランス・パリに本社を置くヴァレオ(Valeo、CEO クリストフ・ペリヤ)と、神奈川県厚木市に本社を置くアンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、2026年10月26日から29日までインド・ニューデリーで開催される第39回5G Automotive Association(5GAA)会合において、ソフトウェア・ディファインド・ビークル(SDV)向けの革新的なデジタルツイン検証ソリューションを共同展示する。両社は2026年3月に開催されたMWC 2026での共同デモンストレーションを発展させ、緊急通報(eCall)などの新たなユースケースを加えて公開する予定だ。車載コネクティビティを仮想環境で検証できる評価環境を提供し、実車による走行試験の負担軽減に貢献するとしている。

実車試験の負担軽減と開発サイクルの短縮へ

ヴァレオ・ブレイン・ディビジョンCTOのGilles Mabire氏は、車両のソフトウェア・ディファインド化が進む中で信頼性の高いコネクティビティの重要性を指摘した上で、「アンリツとの協業を拡大し、eCallのような安全上重要なアプリケーションを含む複雑なネットワーク検証を仮想環境で行えるようにすることで、自動車メーカーによる開発サイクルの短縮、実車試験コストの削減、安全性と拡張性を備えたSDV機能の市場投入の加速を支援します」とコメントしている。

また、アンリツ IoTテストソリューション事業部長の星野真司氏は、ヴァレオの仮想ECUプラットフォームとアンリツのコネクティビティ・シミュレーション技術の統合により、再現性の高いラボ検証と実走行データを組み合わせた拡張性の高い仮想試験手法が実現すると説明している。これにより、開発者は特殊な条件下で発生する通信上の問題を早期に特定・解決し、実車試験への依存を減らして高品質なコネクテッドカー機能の提供を加速できるという。

複雑化する次世代車載コネクティビティの検証に対応

自動車業界がSDVへ移行する中、車載コネクティビティは急速に進化し、OTA(Over-the-Air)によるソフトウェアアップデート、クラウド連携、5G/C-V2X通信などの重要な機能を実現している。一方、実際の走行環境でこれらのシステムを検証するには、異なるモバイルネットワーク、走行環境、車両状態など、数千通りの組み合わせを試験する必要があり、実車試験のみに依存する場合はコストや開発期間、再現性、拡張性の面で大きな課題が生じる。

これらの課題に対応するため、両社はヴァレオの仮想ECUシミュレーションプラットフォームとアンリツのセルラー試験技術を統合した。アンリツのソフトウェアベースのIn-the-Loop Simulatorと、複雑な実環境のネットワーク状態を忠実に再現する仮想エンジンを組み合わせ、クラウドまたはローカル環境にデジタルツインを生成する。これにより、自動車メーカーは複数の通信事業者間(inter-MNO)のネットワークトポロジーや、複数車両が関与するV2N/V2Xなどの複雑な条件を、制御可能で拡張性の高い環境においてシミュレーションできるようになる。

出展企業および団体の概要

展示に関連するヴァレオおよび5GAAの概要は以下の通り。

ヴァレオ

  • 本社所在地:フランス・パリ
  • 代表者:CEO クリストフ・ペリヤ
  • 実績・規模:2024年のグループ売上は215億ユーロ。2025年2月28日時点で106,100人の従業員を擁し、28カ国で155カ所の工場、64カ所の研究開発センター、19カ所の物流拠点を構える
  • 上場市場:パリ証券取引所
  • 公式サイト:www.valeo.com

5G Automotive Association(5GAA)

  • 設立:2016年9月
  • 組織概要:自動車、テクノロジー、通信(ICT)業界の企業が連携する国際的な業界横断型組織で、将来のモビリティおよび交通サービスに向けたエンドツーエンドソリューションの開発に取り組む
  • 参画企業:自動車メーカー、Tier1(自動車部品)サプライヤー、チップセット/通信システムプロバイダー、モバイル通信事業者、インフラベンダーなど
  • 公式サイト:www.5gaa.org

本記事はヴァレオおよびアンリツ株式会社の発表をもとに作成。

アクセスランキング

今日

1週間