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KiGi AKIHABARAが木材利用推進コンクールで林野庁長官賞を受賞

株式会社サンケイビル、株式会社熊谷組、住友林業株式会社の3社は、木造・鉄骨造のハイブリッドオフィスビル「KiGi AKIHABARA」が、木材利用推進中央協議会主催の「令和8年度 木材利用推進コンクール」優良施設部門において「林野庁長官賞」を受賞したと発表した。

東京都千代田区大手町に本社を置き飯島 一暢が代表取締役社長を務める株式会社サンケイビル、東京都新宿区津久戸町に本社を置き上田 真が代表取締役社長を務める株式会社熊谷組、東京都千代田区大手町に本社を置き光吉 敏郎が代表取締役社長を務める住友林業株式会社が推進した同物件は、都心狭小地に位置する地上9階建てビルである。中央の鉄骨造コアと木造フレームを組み合わせ、柱・梁・床・耐震部材などに国産材87.31㎥を活用している。

木材の持続的活用と木造化技術の実装

建物に使用された木材87.31㎥は、カラマツとスギを中心とする国産材で、長野、北海道、鳥取、兵庫、四国などの木材が柱、梁、床、KS木質座屈拘束ブレースなどに活用された。施工は熊谷組と住友林業の共同企業体が担い、住友林業の木材調達ネットワークと木材メーカーとの事前連携により、品質・量・加工工程が調整された。

木材は構造材にとどまらず耐火被覆材、耐震部材、仕上げ材としても活用されており、複数の独自技術が取り入れられている。

  • 環境配慮型λ-WOODⅡ®(開発:熊谷組):接着剤を使わず将来の分別解体と木材再利用をしやすくし、耐火性能と分別解体性を両立
  • ドレスウッド®(開発:熊谷組・ホルツストラ):鉄骨の強度を生かしながら木を現し、部材をスリム化
  • KS木質座屈拘束ブレース(開発:熊谷組・住友林業・東京電機大学):国産カラマツを耐震部材に活用し、安定した変形性能を確保
  • 木ぐるみHB(有孔梁)(開発:住友林業・日本集成材工業協同組合):設備配管と木質化の両立に寄与

鉄骨使用量とCO₂排出量の削減効果

同物件では、当初想定された鉄骨約308トンのうち約59.1トンを木に置き換えた。これにより、同規模の鉄骨造と比べて鉄骨使用量を約59.1トン削減し、建設時のCO₂排出量を約112.28トン削減したと試算している。約87㎥の木材利用による炭素貯蔵量は約62トンとされている。

このほか、ZEB Readyの取得や既存杭の利用、旧建物由来の鉄スクラップを循環利用する実証など、環境負荷低減への取り組みも実施された。

全フロアに木造・木質技術を取り入れ、柱・梁・床に木を視覚的に感じられる空間としている。1・2階の家具には群馬県みなかみ町のイヌワシ木材、館内サインには多摩産の虫食い材を活用した。神田川に面する北側は内部の木が外からも見える構造とし、西側立面は川の揺らぎをイメージした外観となっている。

1階カフェと2階ラウンジでは、「木育」や「サステナビリティ」をテーマにした活動が展開されている。

本プロジェクトにおいて、株式会社サンケイビルは事業主として木材利用と環境価値の実装構想を推進し、株式会社熊谷組は設計・施工を担当、住友林業株式会社は施工JVの構成員として木材調達と木造施工を担った。

物件および受賞の概要は以下の通り。

  • コンクール名:令和8年度 木材利用推進コンクール
  • 受賞名:林野庁長官賞
  • 受賞対象:KiGi AKIHABARA
  • 所在地:東京都千代田区東神田二丁目8-16
  • 構造・規模:木造・鉄骨造/地上9階建
  • 設計:株式会社熊谷組一級建築士事務所
  • 施工:株式会社熊谷組・住友林業株式会社
  • 竣工:2026年5月29日

本記事は株式会社サンケイビル、株式会社熊谷組、住友林業株式会社の発表をもとに作成。

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