事前防災を理解も未実行が4割超 費用や置き場所が課題に エリアリンク調査
レンタルトランクルーム「ハローストレージ」を運営するエリアリンク株式会社は、全国の男女493名を対象に実施した「事前防災」と「二拠点防災」に関するアンケート結果を公表した。調査によると、事前防災について必要な備えを理解しつつも十分には実行できていないと回答した人が42.4%にのぼった。備蓄や対策を進める上では、費用に加え収納スペースなど置き場所の不足が大きな課題となっている実態が示されている。
事前防災を理解しながらも実行できない層が42.4%
自宅で「事前防災」を意識した対策ができているかを尋ねたところ、「事前に必要な備えを理解し、十分に実行できている」は9.5%にとどまった。最も多かった回答は「事前に必要な備えは理解しているが、十分には実行できていない」(42.4%)であり、必要な備えを理解している層(計51.9%)のうち8割超が実行に至っていない結果となった。次いで「事前に何を用意・対策すべきか、あまりわからない」(24.8%)、「事前防災について関心・意識がない」(23.3%)が続き、約半数が備えの手前でつまずいている状況がうかがえる。

自宅にある水・食料の備蓄量については、「0日分(備蓄していない)」が23.1%、「1〜2日分」が25.6%となり、合わせて48.7%が3日分に届かなかった。「3〜6日分」は31.2%、推奨される「7日分以上」は7.5%にとどまり、「わからない」も12.6%を占めている。

備蓄の障壁は費用と置き場所の不足

防災対策や備蓄を進める上での課題や悩みを尋ねたところ、最多は「費用(お金)がかかる」(39.4%)だった。次いで「収納スペースが自宅にない(足りない)」(27.8%)、「何をどれくらい備えればよいかの基準がわからない」(27.6%)、「準備や管理が手間・面倒」(25.4%)、「備蓄品を置くことで生活空間が圧迫される・部屋が狭くなる」(23.9%)と続いた。

「収納スペースの不足」や「生活空間の圧迫」といった置き場所に関する悩みを挙げた人も約3割にのぼり、費用の問題と並んで備えを進める障壁となっている。


自宅被災による喪失不安は6割超も事前の意識に差
大規模な地震や水害で自宅が被災し、自宅に置いている備蓄品や大切なモノが失われるリスクについては、「とても不安を感じる」(22.7%)と「やや不安を感じる」(40.8%)を合わせて約6割(63.5%)が不安を感じていると回答した。一方で、防災の課題としてこのリスクを挙げた人は11.6%にとどまり、18.7%は「そうしたリスクについて、これまで考えたことがなかった」と回答している。
自宅以外の安全な場所が利用できるとした場合に何を収納したいかという質問では、「収納しておきたいものはない」(25.0%)を除く75.0%が具体的な収納したいモノを回答した。最多は「長期保存用の非常用備蓄品」(50.5%)で、「生活や手続きに必要な書類」(38.1%)、「手元に残したい大切な資産」(32.9%)も上位となり、合わせて71.0%が備蓄品以外に残したいモノを挙げた。
備えを分散する二拠点防災への関心と課題
備蓄品や大切なモノを自宅以外にも分散収納する「二拠点防災」という考え方の認知については、「聞いたことがあり、意味も分かる」が16.6%にとどまり、「聞いたことはあるが、意味はよく分からない」が20.5%、「聞いたことがない」が6割以上(62.9%)を占めた。
考え方への意向としては、「すでに取り入れている」(2.8%)、「非常に魅力的であり、取り入れてみたい」(9.3%)、「条件が合えば前向きに検討したい」(18.1%)が計30.2%となった一方で、「関心はあるが、費用や手間の面で導入はハードルが高い」が41.8%と最も多く、「あまり魅力や必要性を感じない」は28.0%だった。
ハローストレージの担当者は、備えを自宅の一箇所だけに集中させずに分けることで、自宅の収納空間に余裕が生まれ、一度にすべてを失うリスクを下げることができるとしている。

調査および発表元の概要
- 調査対象:全国の20~69歳の男女(回答数:493名、男性274名・女性219名)
- 調査日:2026年9月10日
- 調査方法:インターネット調査(freeasyを利用)
- 発表元:エリアリンク株式会社(所在地:東京都千代田区外神田4-14-1秋葉原UDXビル北ウィング20階、代表取締役:鈴木貴佳)
- 事業規模:主力事業のハローストレージとして3,202物件、138,050室(2026年9月時点)を展開
本記事はエリアリンク株式会社の発表をもとに作成。

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