講談社製作のVRアニメ映画 猫が見えたら が高雄映画祭XR部門で最高賞など2冠を受賞
講談社が製作した和田淳監督のVRアニメーション映画『猫が見えたら』が、台湾・高雄市で開催された「高雄映画祭」のXR部門において、最高賞である「XR Golden Fireball Award」および特別賞「XR Spark Award」を受賞した。本作は日本の精神医療が抱える諸課題を取材に基づいて描いた約37分の作品で、短編アニメーション作家として知られる和田監督にとって初のVR映画となる。
高雄映画祭XR部門で最高賞を含む2賞を獲得
アジア圏の国際映画祭である高雄映画祭は、近年アジア最大級のXR(VR/AR/MR)の祭典として展開されている。本年度ノミネートされた29作品の中から、『猫が見えたら』が「感情・物語・アート」に優れた作品として最高賞の「XR Golden Fireball Award(XR金火球大賞)」に選出された。
あわせて、2024年に新設された異分野の代表者が選出する「XR Spark Award(XR火種観察団大賞)」も受賞した。同賞は、テーマやコンテンツ、制作クオリティ、体験、おすすめ度といった多角的な視点から評価が行われる。
受賞を受けて和田監督は「XR部門でも注目度の高い高雄映画祭という場でこのような賞をいただけたことは大変嬉しく、励みになります」とコメントを寄せている。
精神医療の現場を取材しVRならではの視点で描く
本作は、関係者への綿密な取材をもとに構成され、日本の精神医療が抱える構造上の問題や難しさに焦点を当てている。劇中では、死んだ愛猫の幻覚が見える少年が「猫が見える」という理由で入院させられ治療を受ける姿を描く。体験者は幻覚の猫の目線となり、少年が病院で経験する出来事を見守る構成となっている。
和田監督は1980年兵庫県生まれで、大阪教育大学、イメージフォーラム付属映像研究所、東京藝術大学大学院で映像を学んだ。2002年頃からアニメーション制作をはじめ、「間」と「気持ちいい動き」をテーマにした制作を続けている。本作は第82回ヴェネツィア国際映画祭でのノミネートをはじめ、これまでに22の国際映画祭で受賞や招待上映が行われている。
若葉竜也と遊井亮子がキャストとして参加

日本語キャストには、主人公「なおき」役に俳優の若葉竜也が起用された。若葉竜也はアニメ声優およびVR作品への出演が今回初となる。また、母親役は同じくVR初挑戦となる俳優の遊井亮子が務め、苦悩する親子の姿を演じている。
作品概要と配信プラットフォーム
『猫が見えたら』の概要および配信先は以下の通り。
- 作品名:猫が見えたら(英題:IF YOU SEE A CAT)
- 作品尺:約37分
- ジャンル:VRアニメーション
- 企画・制作:講談社VRラボ
- 製作:講談社
- 制作:2025年10月完成
- 配信プラットフォーム:Steam、Meta
本記事は株式会社講談社VRラボの発表をもとに作成しています。



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