Crabgrass、日本株財務や株価データAPIのZENITH Codeを公開
東京都新宿区に本社を置く株式会社Crabgrassは、2026 年 10 月 23 日、日本株の決算・株価・適時開示データを API と MCP で提供する金融データ API「ZENITH Code(ゼニス コード)」を公開した。同サービスは、開示された決算書の表の構造をそのまま保持する形式と、XBRL タグを 308 の標準項目にそろえた名寄せ形式の双方で決算データを提供する。株価や適時開示データも網羅し、Claude や ChatGPT などの AI エージェントからの直接利用にも対応している。

決算書の再現と名寄せを両立したデータ構造
ZENITH Code は、TDnet の決算短信と EDINET の有価証券報告書を読み取り、決算データを複数の形式で出力する。会社が開示した表を科目名・見出し・小計・最大 6 段の階層・並び順ごとそのまま返す「決算書のまま(フル版)」では、1 行につき並び順や階層、提出された XBRL タグ、名寄せキーなど 16 の情報が付与され、受け手側で決算書を再構築できる。

一方で、会計基準や企業ごとにばらばらな約 4,700 通りの XBRL タグ名を、308 の標準項目に対応づけて名寄せする形式も提供する。標準項目は貸借対照表(127 項目)、損益計算書(61 項目)、キャッシュ・フロー計算書(62 項目)などの区分で構成され、名寄せ値と株価から計算・導出した指標も 71 項目用意されている。これらは主要項目のみに絞った「Short 版」を含む 3 つの形式で展開され、共通の標準キー(master_key)で相互に参照できる仕組みとなっている。
株価や適時開示の一元化とデータの品質管理

同サービスでは、上場株 4,014 銘柄に ETF(491 銘柄)と REIT(63 銘柄)を加えた 4,568 銘柄を対象に、財務以外の関連データも 1 つの API キーで提供する。株価は 2010 年からの日足(四本値と出来高)を終値ベースで毎営業日に更新し、PER や PBR などの評価指標も再計算される。適時開示は TDnet の一覧や原本 PDF を取得でき、XBRL のある決算短信については適時開示から中央値で約 46 分(直近 30 日の 526 件による計測、9 割は 50 分以内)で解析結果が反映される。


データの信頼性担保のため、財務の各行には元の書類の ID や公表日時、原本 PDF へのリンクが付与されており、点検対象の 99.9%(40 社・2,936 行の点検による)で出典が確認できるとしている。また、全銘柄を対象とした毎営業日 179 項目の検査や書類取り込み時の 7 項目の検査を実施し、項目の充足率や値がない理由は専用ページ(https://zenithcode.net/data-quality)で公開されている。なお、株価と適時開示は正式な契約に基づいて取得されており、株価データの第三者への表示は認められていない。


AI 連携を支える MCP 対応と開発者機能

ZENITH Code は、AI モデル向けの標準規格である MCP(Model Context Protocol)に対応している。Claude や ChatGPT などの対応ツールにサーバーの URL を登録することで、72 の専用ツールを通じて財務や株価、開示情報を出典付きで取得できる。ツールはすべて読み取り専用で設計されており、自社のエージェントや業務フローへの組み込みも可能となっている。
開発環境としては、ブラウザ上で全エンドポイントを試せる API ビューワーのほか、CSV 出力や日英の言語切り替えに対応する。管理画面では、当月のリクエスト数や残トークン量、直近 7 日の推移やエンドポイント別の消費状況が確認可能で、月末の利用ペース予測などの機能も備えている。
代表取締役の谷口 草平氏は、開発において数千社の決算解析で生じる例外的な企業をルールに組み込む積み重ねが、308 項目の名寄せと会社独自の科目まで残す構造につながったとしている。
料金プランと利用条件
料金体系は月額制のセルフサーブ形式を採用しており、評価向けの Free プラン(0 円、月 5,000 トークン)のほか、個人向けの Pro(6,980 円、月 10 万トークン)、法人向けの Business(39,800 円、月 100 万トークン、いずれも税抜)などが用意されている。不足したトークンは事前購入が可能で、取引所データを除き自社サービスでの表示を行う場合は Business 以上の契約が必要となる。
なお、2026 年 10 月 31 日(土)23:59 までの新規申し込みを対象に、契約継続中は Pro が月 5,980 円(1,000 円引き)、Business が月 36,800 円(3,000 円引き、いずれも税抜)となるリリース記念価格が適用される。
- サービス名:ZENITH Code(ゼニス コード)
- サービスサイト:https://zenithcode.net
- 提供形態:REST API(87 本・https://api.zenithcode.net)、リモート MCP サーバー(72 ツール・https://mcp.zenithcode.net/mcp)、CSV 出力
- 運営会社:株式会社Crabgrass(代表取締役 谷口 草平、東京都新宿区西新宿7-7-26 ワコーレ新宿第一ビル)
本記事は株式会社Crabgrassの発表をもとに作成。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



