高山市鈴蘭高原鯱バスの森に誕生、展望台「バスがとまらない停留所」
岐阜県高山市朝日町の鈴蘭高原に、バス会社が作った展望台「バスがとまらない停留所」が完成した。この展望台は、御嶽鈴蘭高原観光開発株式会社が管理する「すずらん高原SDGsの森」の一部を、名古屋・東海地区に観光拠点を持つ鯱バスグループとSDGs活動の一環として森林造成を開始した「鯱バスの森」内に建設されたものだ。
2024年5月15日に行われた完成披露式典では、高山市の清水副市長が「御嶽鈴蘭高原観光開発様は、令和5年7月に飛騨高山SDGsパートナーに登録され、この鯱バスの森での森林教室の様子をPRいただいたほか、市が開催したSDGsウィークイベントでの活動内容の出展など、SDGs活動への貢献のPRを通じて市民のSDGsへの意識の醸成にご尽力いただいている」と両社の取り組みを評価した。
展望台からは、御嶽山や乗鞍岳の絶景を一望できる。両社では今後も50年先を見据えた森づくりに向け、災害にも強いヒノキ、カラマツ、ブナ科の木を植林していくという。
「バスがとまらない停留所」は、展望台や休憩所としてどなたでも利用可能。鈴蘭高原がある高山市朝日地域は、東の乗鞍岳と南の御嶽山を水源とする飛騨川が横断する自然豊かな地域。春には桜やミズバショウ、フクジュソウ、スズランなどの花々、秋には紅葉、冬には氷点下の森など、四季折々の自然を体感できる。