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寄り道したくなる診療所くわくわがグッドデザイン・ベスト100を受賞

滋賀県彦根市の一般社団法人くわくわ企画、京都府京都市の合同会社バンクトゥ、同じく京都府京都市の株式会社一級建築士事務所 STUDIOMONAKAの3者が手がける寄り道したくなる診療所「くわくわ」が、2026年度グッドデザイン賞において「グッドデザイン・ベスト100」を受賞しました。2026年度は審査対象5,111件のうち1,484件がグッドデザイン賞を受賞しており、「グッドデザイン・ベスト100」はその中から特に優れた100件に贈られるものです。全体の約2%にあたる取り組みとして高い評価を受けました。

医療と日常を編みなおす「くわくわ」の構想

寄り道したくなる診療所「くわくわ」は、滋賀県彦根市稲枝地域の診療所である徳田医院を起点とした取り組みです。人口減少時代においても最後まで残る生活インフラである診療所を「Medical Commons(医療の共有圏)」として捉え直し、建築、出版、福祉、文化活動を束ねることで、病気のときだけ訪れる場所から日常的に寄り道したくなる場所へと転換することを目指しています。

建築・出版・制度を横断するデザイン

本プロジェクトでは、医療と人の関係性を再構築するために複数のアプローチが採用されています。

医療面では、診療所を専門性の中だけに閉じず地域の暮らしに開く制度設計を行いました。建築面においては、サンゴ礁の多孔質構造をモチーフとし、大屋根の下に様々な居場所を散りばめることで、誰もがただ過ごせる空間を創出しています。また、医療者自身が出版社を設立することにより、「医療の共有圏」を地域内にとどめず、より広い社会へと拡張する仕組みも整えられました。

審査委員による評価

グッドデザイン賞の審査委員は、人口減少時代に地域に残る生活インフラとしての診療所を日常へ開き直した点を評価しています。患者になる前からカフェや本、音楽などを通じて医療と接点を持てる空間づくりに加え、医療法人とは別に一般社団法人を設けて飲食や出版、文化活動、子育て支援などを展開可能にした制度設計についても着目されました。日常と医療の敷居を下げる試みが、地域住民の予防や早期受診、孤立の緩和にどのような変化をもたらすか期待が寄せられています。

受賞の概要

  • 名称:寄り道したくなる診療所「くわくわ」
  • 受賞企業:一般社団法人 くわくわ企画/合同会社 バンクトゥ/株式会社 一級建築士事務所 STUDIOMONAKA
  • 事業主体名:一般社団法人 くわくわ企画
  • 受賞番号:26G201431

本記事は一般社団法人くわくわ企画、合同会社バンクトゥ、株式会社一級建築士事務所 STUDIOMONAKAの発表をもとに作成しました。

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