Green CarbonとタイWonnapob、低炭素米やクレジット創出でMOU
ネイチャーベースのカーボンクレジット創出・販売事業を展開するGreen Carbon株式会社は、タイの米加工・輸出企業であるWonnapob Co., Ltd.と、低炭素米の生産・販売やカーボンクレジット創出などに関するMOUを締結しました。Green Carbonが推進する水田のメタン排出削減と、Wonnapobが持つ米の加工・流通・輸出ノウハウを組み合わせ、タイ産低炭素米の日本および海外市場への展開を目指します。あわせて、ERW(強化岩石風化)やバイオ炭を活用したCO₂除去などの協業可能性についても検討を進める方針です。
5つの分野を中心に協業の事業化を検討
今回のMOUは、タイで環境に配慮して生産された米を日本を含む海外市場へ届ける仕組みづくりを目的としています。Green Carbonの排出削減やカーボンクレジット事業の知見と、1895年から続く米事業をルーツとするWonnapobの調達・加工・品質管理・輸出のノウハウを組み合わせ、市場需要に沿った米の生産・販売を目指します。
協業を検討する主な分野は以下の5点です。
- 低炭素米の生産・販売:環境負荷を抑えた米づくりと商品化
- メタン排出削減とカーボンクレジット創出:水田の水管理を工夫するAWD(間断かんがい)を活用し、温室効果ガスの排出削減を経済的価値につなげる取り組み
- 農地を活用したCO₂除去:岩石を農地に散布し自然の風化反応で大気中のCO₂を取り除くERW(強化岩石風化)の活用
- 農業資源の有効活用:植物由来の残渣などを炭化したバイオ炭を活用した土壌改良や炭素の長期貯留
- 日本・海外市場への展開:低炭素米や関連商品の販売先拡大
今後は農家への栽培支援や米の安定調達、商品開発などについて具体的な検討が進められます。


Green CarbonはタイでAWDを活用した低炭素稲作プロジェクトを展開しています。協業においては、Wonnapobが求める品種や品質、価格帯、輸出基準を踏まえた米づくりを目指すほか、栽培方法や生産履歴を確認できる仕組みづくりや、Wonnapobによる買い取り・精米・商品化を検討し、農家の安定した販路確保につなげる計画です。
また、AWDによるメタン排出削減から創出されたカーボンクレジットの収益を、農家へのインセンティブや導入コスト負担軽減に充てる仕組みも検討されます。加工・輸出ノウハウと国内企業ネットワークを組み合わせ、日本の小売店、外食産業、企業の社員食堂などへの販路拡大を目指すほか、タイ産の調理済み食品などの商品展開も視野に入れています。
ERWやバイオ炭を活用したCO₂除去の拡大
両社は既存の事業と重複しない農地を中心に、ERWを活用したCO₂除去の導入地域選定や土壌・作物への影響評価、CO₂除去量の測定・検証などの協業可能性を検討します。ERWについては、技術面や経済面での実現可能性が確認された場合、2027年以降の大規模展開も視野に入れているとしています。

さらに、稲わらなどの農業残渣を活用したバイオ炭の製造・利用についても検討し、炭素の長期貯留や土壌環境の改善、肥料の利用効率向上を図る方針です。このほか、Scope 3に関する情報発信や消費者向けキャンペーン、教育プログラムなどを通じた理解促進も検討項目に挙げられています。
なお、米の買付条件や事業投資、カーボンクレジットの権利・収益配分といった具体的な事業条件は、各プロジェクトに応じて別途協議される予定です。
両社の概要
- Green Carbon株式会社
- 代表取締役:大北 潤
- 所在地:東京都千代田区麹町2-3-2 半蔵門PREX North 9F
- 設立:2019年12月 12日
- 事業内容:カーボンクレジット創出販売事業、農業関連事業、環境関連事業、その他、関連する事業及びESGコンサルティング事業
- URL:https://green-carbon.co.jp/
- Wonnapob Co., Ltd.
- 概要:1895年から続く米事業をルーツに持ち、米の調達から精米・加工、品質管理、包装、輸出までを手がけるタイの米加工・輸出企業。タイ国内のほか日本を含む海外市場へ展開している。
本記事はGreen Carbon株式会社の発表をもとに作成されています。
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