JALUXと宇宙木材工房が合意 土井隆雄氏がARGO公式アンバサダー就任
JALグループの商社である株式会社JALUXは、土井隆雄宇宙飛行士が代表を務める株式会社宇宙木材工房と、宇宙事業の拡大および相互協力を目的とした基本合意書(MOU)を締結しました。この合意に伴い、土井隆雄宇宙飛行士が月面への輸送・文化継承プロジェクト「ARGO PROJECT(アルゴ・プロジェクト)」の公式アンバサダーに就任しました。東京都港区に本社を置き河西 敏章氏が代表取締役社長を務めるJALUXは、パートナーシップを通じて宇宙事業の展開を図る構えです。
宇宙事業拡大に向けた多角的な協業を推進
JALUXは、月面への輸送や文化継承を目指す「ARGO PROJECT」をはじめ、次世代を見据えた新たな宇宙事業の拡大に取り組んでいます。一方、世界初の木造人工衛星の開発を目指す株式会社宇宙木材工房の代表取締役である土井隆雄宇宙飛行士が、本プロジェクトのコンセプトや意義に賛同したことから包括的なパートナーシップの締結に至りました。
合意に基づき、公式アンバサダーに就任した土井氏とともにプロジェクトの普及活動や次世代育成を進める方針です。さらに、宇宙事業全般における技術的・戦略的アドバイザリー業務や衛星搭載枠販売、持続可能な宇宙サプライチェーンの構築に向けた協業を多角的に推進していくとしています。両者の強みと知見を融合させることで、持続可能な宇宙産業の未来に向けた取り組みを発信し、次世代へつながる価値創造と宇宙事業の発展に貢献する考えです。
月面に文化を継承するARGO PROJECTの概要
「ARGO PROJECT(正式名称:The ARGO Trans-Lunar Heritage Project)」は、かつて存在した大帆船の星座「アルゴ座」をモチーフに、「次世代へ受け継ぐ方舟(Ark Relaying for Generations Onward)」という想いが込められた月面輸送・文化継承プロジェクトです。人類の活動圏が月面へと広がる未来を見据え、時代とともに失われゆく文化や人々の営みを専用ボックス「Möbius Ark(メビウスの方舟)」に格納し、月面へ輸送して保管します。
プロジェクトは以下の4つの段階で計画されています。
- Phase 1: ボックス開発・搭載品募集
- Phase 2: ロケット打ち上げ・地球軌道から月へ輸送
- Phase 3: 月面着陸・専用ボックス設置
- Phase 4: 月面人類への文化継承・ボックス長期保管
専用月面輸送ボックス「Möbius Ark(メビウスの方舟)」は、約20cm×20cm×10cmのサイズとなっています。月面の過酷な環境に耐えうる素材とデザインを採用し、「永遠・循環」の想いを込めて内部を区画分けすることで、搭載品を保護・保管する仕様です。
なお、JALグループは2026年5月26日付けのプレスリリース「JALグループ、航空会社として世界初の月面輸送サービス『ARGO PROJECT』を始動」(https://www.jalux.com/news/2026/ispace-jal-jalux-argo.html)で同プロジェクトの始動を発表しています。
公式アンバサダーに就任した土井隆雄氏は、1997年にJAXA宇宙飛行士の日本人として初めて宇宙での船外活動を実施しました。2008年には国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟「きぼう」の組み立てミッションに従事するなど、長年にわたり日本の宇宙開発を牽引してきた経歴を持ちます。
現在は京都大学特定教授を務める傍ら、世界初の木造人工衛星の開発を目指す株式会社宇宙木材工房の代表取締役として、持続可能な宇宙利用に向けた取り組みを進めています。
本記事は株式会社JALUXの発表をもとに作成されています。
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