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Green Carbon、ベトナムで低排出稲作の拡大に向けMOU締結

Green Carbon株式会社は、ベトナムのGia Lai省農業環境局と低排出稲作の普及や拡大に向けたMOU(基本合意書)を2026年9月11日に締結しました。同省で実施した1,000haの水田を対象とする実証事業において、メタン排出量の削減と収量の維持が確認されたことを受けた取り組みです。同社は今後、Gia Lai省の年間稲作延べ作付面積の約3割に相当する約5万ha規模への事業拡大を目指します。

実証事業で温室効果ガス排出量を約73.3%削減

Green CarbonはGia Lai省において、水田から発生するメタンの排出量削減を目的としたAWD(間断かんがい)技術を活用し、約1年間にわたる低排出稲作の実証事業を実施しました。2026年の夏秋作では、約1,000haの水田を対象としています。

現地の報道機関「Báo Gia Lai」(2026年9月13日付)によると、従来の水を張り続ける栽培方法と比較して以下の成果が報告されました。

  • 温室効果ガス排出量の削減: 約73.3%削減し、水田から発生する温室効果ガスの排出削減効果を確認
  • 水使用量の削減: かんがい用水の使用量を約27.55%、かんがい回数を約23.29%削減
  • 収量の維持・向上: 水使用量を抑えながらも収量は7.3t/haとなり、従来の栽培方法と比べて0.07t/ha増加

これらの成果は、2026年9月11日に開催された「2026年夏秋作の成果報告および2027年実施計画に関する関係者ワークショップ」で共有されました。

MOUに基づく両者の役割と今後の連携

今回の合意に基づき、Gia Lai省農業環境局とGreen Carbonはそれぞれの専門性を活かして連携します。Gia Lai省農業環境局は、地域の行政機関や農業協同組合と協力してAWDの導入に適した水田を選定し、農家に対する栽培指導や水管理の支援を行います。

Green Carbonは、現地で収集したデータを分析して温室効果ガスの排出削減量を確認し、カーボンクレジット創出に向けた事業開発を推進します。これまでに培った技術や海外事業の経験を活かし、現地の関係機関とともに事業拡大を支援していく方針です。

両者は2027年の作期に向けて、水田の選定や農家・現地担当者への研修、モニタリング体制の整備を進め、約5万ha規模への段階的な事業拡大を目指します。なお、この約5万haという規模は、同省の2025年における年間稲作延べ作付面積約16.96万haの約3割に相当する参考値であり、実際の水田面積に占める割合を示すものではありません。

約5万ha規模への事業拡大を想定した試算では、10年間で約122.5万t-CO₂e(1,225,195t-CO₂e)のカーボンクレジット創出ポテンシャルが見込まれています。ただし、この数値は将来の事業拡大を前提とした推計値であり、実際のカーボンクレジット発行量を保証するものではないとしています。

Green Carbonは2024年8月に現地法人を設立して以降、ベトナム各地で行政機関や研究機関との連携を進めています。2026年6月にはAn Giang省農業環境局とMOUを締結し、2035年までに約10万ha規模への事業拡大を目指すと発表しました。

さらに同年8月にはゲアン大学やタインホア農業研究所と、同年9月にはNew ForestsともMOUを締結し、投資の仕組みや事業の実現可能性について共同検討を進めています。

Green Carbon 株式会社 概要

  • 代表者:代表取締役 大北 潤
  • 所在地:東京都千代田区麹町2-3-2 半蔵門PREX North 9F
  • 設立:2019年12月 12日
  • 事業内容:カーボンクレジット創出販売事業、農業関連事業、環境関連事業、その他、関連する事業及びESGコンサルティング事業
  • URL:https://green-carbon.co.jp/

本記事はGreen Carbon株式会社の発表およびBáo Gia Laiの報道をもとに作成しました。

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