企業の情報漏洩連絡は28%が経験 個人の対策実施は最多でも38%にとどまる
マーケティングリサーチ会社「リサート」は、全国の20〜59歳の男女800名を対象に実施した「個人情報漏洩に関する調査」の結果を公表しました。調査によると、2026年9月以降に企業から個人情報漏洩の連絡(漏洩のおそれを含む)を受けたと回答した人は28%に上りました。一方で、個人情報を守るために自身で対策を行っている人は、最多の項目でも4割未満にとどまる実態が明らかになっています。
漏洩連絡の経験者は約3割 2社以上からの通知も約1割

2026年9月以降に企業から個人情報が漏洩したという公式の連絡(漏洩のおそれを含む)を受けたか尋ねたところ、「連絡を受けた」と回答した人は約3割(28%)でした。内訳として、2社以上から連絡を受けたと答えた人は約1割となっています。

一方、連絡を受けたかどうか「わからない・覚えていない」と答えた人も16%(1割台半ば)存在しました。自己申告によるアンケートのため、連絡に気づかなかった人や、公式の連絡か見分けにくかった人が含まれている可能性があるとしています。なお、半数以上は公式の連絡を受けていないという結果でした。

企業のセキュリティ対策に厳しい視線 自身の対策不足も自認

個人情報を取り扱う企業のセキュリティ対策について「十分」と答えた人は14%(1割台半ば)にとどまり、「十分だと思わない」人は半数近くに達しました。また、情報漏洩を起こした企業を「信用できなくなる」と回答した人は48%(約半数)に上り、企業を見る目は厳しい状況です。
しかし、自身の対策を「十分にできている」と思う人も13%(約1割)と低く、企業の対策と自身の対策の双対して「十分とは言い切れない」と受け止めている状況が浮き彫りになりました。
個人対策は二段階認証が38%で最多 基準の曖昧さや管理が課題に
警察庁や日本クレジット協会などの案内を参考にリサートが設定した主な対策のうち、現在行っている対策を質問したところ、いずれの項目も実施率は半数に届きませんでした。最も実施率が高かった「二段階認証・多要素認証」でも38%にとどまっています。さらに、2026年9月以降の漏洩ニュースや企業連絡を機に何らかの対策を始めた人は、全体の3人に1人ほどでした。
個人で対策を進める上での難しさとしては、「どこまでやれば十分なのかわからない」(38%)と「パスワードを覚えきれない・管理しきれない」(36%)が同水準で上位に挙がりました。また、「対策しても効果があるのか実感できない」と答えた人も3割ほどおり、対策の到達点や手応えの掴みにくさが要因になっている様子がうかがえます。
調査概要
- 調査名:個人情報漏洩に関する調査
- 調査手法:インターネットでのアンケート調査
- 配信パネル:クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査
- 調査期間:2026年10月16日〜17日
- 調査対象:全国在住、20〜59歳 男女
- 有効回答:800サンプル(男女各400名・年代均等割付)
- 調査主体:リサート (インタビュールーム株式会社)
※小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。本文中の数値は小数点以下第1位を四捨五入した整数で表記されています。市場の性年代構成比にあわせたウエイトバック集計は行われておらず、因果関係を検証したものではありません。
本記事はリサート(インタビュールーム株式会社)の発表をもとに作成しました。
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