三角の秘密、老舗あられ屋とロスゼロが食品ロス削減へ
株式会社ロスゼロは、高橋製菓株式会社と協業し、あられの製造過程で発生する余剰生地を活用した「三角あられ」を開発した。この商品は、ロスゼロ独自のアップサイクルブランド「Re:You」の7商品目として、2024年5月17日よりオンラインで発売される。
高橋製菓は、昭和32年以来、型抜きを使ったあられ製造を得意としているが、金型に配列する際に隙間ができ、一部がロスになってしまうという課題があった。ロスゼロはこの課題に着目し、高橋製菓と共同で商品開発を進めた。
開発の過程で、三角形に作り替えることで隙間が一切出ない形になることに気づき、「再生ボタンの形と一緒」というアイデアが生まれた。そこで、「再生させる」本来の意味と「再生ボタンに見立てた形」を重ね合わせて、商品名を「再生あられ」と名付けた。
「再生あられ」は、エビマヨ・のりマヨ・ごまマヨの3つの味で展開され、味が落ちることのない製法が使用されている。パッケージには開発ストーリーを読み込めるQRコードが付いている。
ロスゼロは、2018年4月よりフードシェアリングサービス「ロスゼロ」を通じて、食品ロスを削減するプラットフォームを運営している。これまでに、気仙沼市で収穫された規格外いちごと使われていないチョコレートをアップサイクルした「気仙沼みなといちご」など、様々な商品を開発・販売してきた。
今回の「再生あられ」の開発は、食品ロス削減とアップサイクルの新たな可能性を示す取り組みとして注目される。