PPIHのシフト管理は10年でどう進化した?――10万ID超を支える「シフコン」と、店舗間で人財を活かす「登録制メイト」の仕組み
PPIH、シフト管理システム活用を適正配置へ進化 独自制度で店舗支援も
CATEGORY: ビジネス

「ドン・キホーテ」などを展開する株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は、約10年前からシフト管理システム「R-Shift」を「シフコン」の呼称で活用しています。同社におけるシフコンの利用者数は10万IDを超え、利用拠点は1,240拠点に達しています。システムは勤務シフトの作成にとどまらず、売上や客数に基づくレジ稼働台数の予測や適正な人員配置の基盤、さらに店舗の人手不足を支える「登録制メイト制度」の運営にも活用されています。

PPIHにおけるシフコンの役割は、シフトを作るツールから管理するツールを経て、適正配置を実現するツールへと広がってきました。現在は売上や客数などのデータからレジの必要稼働台数を予測し、何番レジに何時から何時まで誰を配置するかまでシフトへ反映しています。店舗側は予測された適正時間を確認しつつ、現場の状況に応じた調整を行っています。

シフトを作成した後の検証も進められています。レジ開設実績とPOSデータなどを組み合わせ、予測したレジ稼働時間と実際の配置状況を比較し、差が大きい店舗は適正化担当チームが確認して店舗へフィードバックしています。フルセルフレジなどを導入した際も前後の稼働状況を比較し、人員配置の変化を検証して生産性の分析や設備投資の検証に役立てています。
PPIHではパート・アルバイト従業員を「メイト」と呼んでおり、特定店舗の固定シフトではなく応援依頼に対して勤務する「登録制メイト制度」を運用しています。自社で採用・育成した人財を店舗間で活用してシフトの穴を補う仕組みで、1つの支社から全国24拠点が登録する規模へ拡大しました。
従来はシフコンの自動マッチング機能を活用して管理者側がシフトを作成していましたが、2025年12月、店舗の募集に対して登録制メイト自身が働きたい店舗・時間帯を選んで応募する方式へ転換しました。その結果、それまで6~7割程度だった応援依頼への充足率は7割を超える水準で安定し、勤務条件のミスマッチによるキャンセルも減少しました。さらに応募の集まりやすさが可視化され、課題把握や対策の検討にもつながっています。
自社人財の強みと今後の展開

登録制メイトの依頼業務は約6割をレジ業務が占めており、事前に基礎的なレジ研修や店舗ごとのルール共有を行うことで業務品質を維持しています。ライフステージに合わせて登録制と店舗専属の間で働き方を変えることも可能で、最近ではSNS動画への出演やデータ入力など間接部門からの応援依頼も発生しています。
同社は今後、計画された労働時間に対するシフトの乖離を作成段階から可視化し、計画段階で調整する仕組みへの進化を目指しています。また、登録制メイトの応援に対応できている店舗は対象となる約700店舗のうち約300店舗となっており、今後は全店対応を目指してマッチングの精度向上や採用強化を進める方針です。

- 会社名:オーエムネットワーク株式会社
- 所在地:新潟県新潟市中央区
- 事業内容:業務システム開発、シフト管理システム「R-Shift」
- Web:https://www.omnetwork.co.jp/


本記事はオーエムネットワーク株式会社の発表をもとに作成されています。

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