ワコールHDと京都服飾文化研究財団、メセナアワード2026優秀賞を受賞
京都市に本社を置く株式会社ワコールホールディングス(代表取締役社長執行役員:矢島 昌明)と公益財団法人京都服飾文化研究財団(KCI)は、公益社団法人企業メセナ協議会が主催する「メセナアワード2026」において優秀賞を受賞しました。
今回の受賞は、株式会社ワコールホールディングスおよび株式会社ワコールの支援のもと、KCIが1978年の設立以来継続して行ってきた服飾文化の収集・保存・研究活動や展覧会の開催が高く評価されたものです。同アワードの2026年度は、「This is MECENAT 2025」認定活動198件(136社・団体)の中から大賞1件と優秀賞5件が選出されました。

服飾文化の保存と国内外への公開が評価
今回のメセナアワードにおいて、KCIの活動は以下の点が評価されて優秀賞に選ばれました。
- 文化財としての保存が難しいとされる衣服を収集・保存し、貴重なコレクションを形成している
- 国内および海外の美術館とのネットワークを構築し、ファッションの研究を深め、公開活動を行っている
約1万3,000点の衣服収蔵と展覧会の展開
1978年にワコールの出捐により設立されたKCIは、18世紀から現代に至る服飾関連のコレクションを中心に、衣服など約1万3,000点と関連資料約2万点を収蔵しています。衣服は光や湿度などの環境要因、素材の経年劣化、補修技術の専門性から文化財としての保存が難しいとされるなか、同財団は課題に向き合いながらコレクションを維持しています。
収蔵品や研究成果の公開にも取り組んでおり、国内外の美術館との連携やKCIギャラリーでの展示を行っています。2024年から2025年にかけては京都国立近代美術館、熊本市現代美術館、東京オペラシティ アートギャラリーと共同で「LOVEファッション―私を着がえるとき」展を開催しました。さらに三菱一号館美術館との共催で「アール・デコとモード 京都服飾文化研究財団(KCI)コレクションを中心に」展を開き、関連する講演会などを通じて研究の深化と成果普及を進めています。近年は財団ウェブサイトやSNSを通じてギャラリートークや展覧会の設営風景などの動画も発信しています。
創業者の理念から始まった設立と支援の歴史
ワコールによるKCIへの支援は、設立以来長年にわたり全面的に続けられています。ワコールの創業者でありKCIの初代理事長を務めた塚本幸一は、第二次世界大戦の体験を経て「女性が美しく幸せに生きる社会の実現」を掲げて創業しました。戦後の衣生活の洋装化に着目してファンデーションの普及・定着を図り、下着にファッションの概念を取り入れました。

1970年代の日本のファッション界において、西洋の模倣から脱却して独自のファッションを世界へ発信するためには、源流となる西洋服飾とその関連文献・資料を体系的に収集・研究・公開する機関が必要であるという考えから同財団が設立されました。ワコールによる長年の支援は財団の活動基盤となり、西洋服飾の文化遺産を次代へ継承し広く社会に公開する活動を支えています。
本記事は株式会社ワコールホールディングスの発表をもとに作成しました。
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